見出し画像

息子3歳 親父3歳

私の息子は3歳になり、たくさんの言葉を話すようになった。

私は親父として3歳になり、言葉の意味を伝えるようになった。


息子は、目の前のことに集中して、想像を掻き立て、トミカの消防車と救急車を使い、ごっこ遊びを行なっている。

私は、先々のことばかりを案じ、PCを使い、ネットサーフィンをしている。


息子は毎日、家の中でも自分なりに楽しみを見つけ、本当に楽しそうにはしゃいでいる。

私は、PCとにらめっこで日々の楽しさを忘れている。


本当の年齢でいえば、30歳くらい歳が離れているわけだが、親と子としては互いに3歳。成長するにつれ、互いにやれること、やりたいことが増えてくる。息子はやっとこ、トイレでう◯ちができるようになったり、人参が食べられるようになったり、泡立て器を使って、ホットケーキを作りたいと言ったりと、日々体を使って挑戦の中にいる。

一方、私は先々の大きなことばかりやろうとして、余計な雑念が生まれている気がしている。実際に挑戦することより、頭の中で妄想している。大人になって、急に成長が停滞したように感じるのは何故だろうか。恐らく、体を動かすことより、頭で考えることが一気に増えるからだろう。私は、成長とは「実際にできたこと」と捉えている。息子の成長を感じるのは、「実際にできたこと」がどんどん増えているからだろう。

親父の私も1日の出来事を振り返り、自分ができたことに目を向けてみる。例えば、数十ページの読書やオリーブオイルで焼いたチーズサンド、ランニングや息子との散歩など、一つ一つは些細な出来事であっても、できたことは意外とあったりする。けれど、意識が遠い方ばかり向いているから、こうした出来事を大切にしていない気がしている。

今だからできること、今しかできないこと、どんな些細なことでも自分で発見して、やってみる。すると、次はこうしてみようと工夫が生まれる。工夫が生まれると、それを試したくなってくる。成功すれば、続けていけば良いし、失敗だと感じたら、それが何故か振り返ってみる。そうして、昨日よりも少し成長してみる。最初の一歩がなければここまでのプロセスは体験できないわけだから、まずはやってみる。


息子3歳、親父3歳

同じように成長して、できることを増やす。

そんな風に考えると、私もこの日々にワクワクできる気がしている。

今書いているこの文章だってその一つなわけだ。


さて、今日はどんな出来事が待っているんだろうか。


#文章 #親と子 #子育て #親育て #成長 #一歩 #3歳 #日々を生きる



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?