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英語に苦手意識がある人ほど役立つ!英語コミュニケーションの3Vフレームワーク(初級編)

英語に苦手意識がある英語の初級者ほど見られる傾向があります。それは・・・

・言葉選びに困っていて言葉が出てこない
・声が聞こえない・モゴモゴしている
・顔が強張っていて表情が固い

これでは伝わるものも伝わりません!ので、以上3つを解決するために意識したいコミュニケーション3Vのフレームワークを以下ご紹介します。

Verbal(ヴァーバル)

これは言葉・フレーズなど、コミュニケーションの内容のことを指します。

言葉選びは非常に重要です。ビジネスの場面や複雑な状況の話をする場合はより戦略的に、より正確な言葉選びをすることで質の高いコミュニケーションが取れます・・・が、まずは言葉が出てこない限りは何も進まないので、十分なボキャブラリーを得るまではシンプルな内容でも良いので言葉を出しましょう。

精度が100点だと当然ベストですが、30点の方がゼロより遥かに高いですし、コミュニケーションは付け足しもできるので、30点でスタートしてその後のやり取りを通じて100点により近づけるということも可能です。

苦手意識があるとできることよりもできないことを気にしすぎて言葉選びで詰まってしまいがちですが、「間違えても何も言わないよりはマシ」というマインドで積極的にコミュニケーションをとってください。主語、述語(動詞)、目的語(名詞)が入っていればなんとなくでも文章として成り立つことが多いのでコミュニケーションは前に進みます。

Vocal (ヴォーカル)

これは声、つまりコミュニケーションの音のことを指します。苦手意識が先行するとどうしても声が小さくなったり、口が動かずモゴモゴしたり、コミュニケーションにおいてマイナスに影響してしまいます。

母国語ではない英語で話すというのはたたでさえハンデがあるので、相手に取って聞き取りやすい音で話さないとハードルを更に上げてしまいます。苦手意識がある人でも声を張って相手の聞き取りやすいハキハキと話すには呼吸が大きなカギとなります。

「文章を声で発する前に大きく息を吸って、文章の終わりまでに吸った息を使い切る」というルールで話すと、声量に好インパクトが生まれます。息を使い切るには口を大きく開ける必要があるのでモゴモゴ回避にも役立ちます。

日本語は口先で話すくらい小声で話しても聞き手が聞き取れる省エネな言語ですが、英語を話す人の多くは腹式呼吸を使った比較的大きな声に聞き慣れているため、大きな息を吸って話すことを意識しましょう。

Visual(ヴィジュアル)

これはコミュニケーションにおいて相手の目に見える要素のことを指しますが、基本的には顔の表情と姿勢を含むボディランゲージです。

英語でのコミュニケーションでは表現力がすごく重要です。これは、英語が世界共通語で、背景、文化、価値観、経験、専門領域などが異なる中で言葉だけでは考えや想いを伝えるのに足りない場合が多くあるからです。

「I’m happy (嬉しい)」と言葉では言っても表現が伴わないとどれほど嬉しいのかが分かりにくいことがあります。ましてや無表情で言った場合は本当にそう思っているのかが疑わしく思われるかもしれません。強張った表情で話してしまうと「あ、この人緊張しているな」もしくは「私と話したくないのかな?」という印象を持たれてしまいます。

そんな状況を回避するためにはなるべく表情をつくり、挨拶の時やポジティブな場面ではしっかり笑顔を作ることを意識しましょう。 “Nice to meet you”に笑顔が伴うか伴わないかだけで相手に取っては全然違う印象となります。

ボディランゲージも腕や足を組んだり、手をしまったり隠したりしてしまうと距離を感じる表現となってしまいます。意図的に距離を作ろうとしている場合以外ではこのようなボディランゲージは避けましょう。逆に手を広げたり、相手に身体を向けて話したりする方が相手を受け入れるような印象をつくり、距離感を縮められるコミュニケーションとなります。アイコンタクトも忘れずに!


日本における英語教育の特性から、英語で話すとなるとどうしても単語や文法などに注意が行きますが、以上の3Vにも気を使い、工夫をすればコミュニケーションもより円滑に取れるはずです。

1)まず話しはじめてやり取りの中で内容の精度を上げること

2)聞き取りやすい声を出すこと

3)表情や身体で表現すること

今後は以上の3つを意識して英語のコミュニケーションに取り組んでみてください!


Written by Takuma Nakamoto
SparkDojoの上級者プログラムBROWN BELT とBLACK BELT の開発を担当。ディレクターも務める。 経歴:米国ブラウン大学卒業後、デロイトトーマツコンサルティングで自動車産業を中心に海外市場参入戦略、グローバルM&A・PMI など幅広いプロジェクトを担当。その後、フランス系メーカーValeoに入社。日本市場・日系OEMを対象とした企画・戦略や、日米中・ASEANを対象としたプロジェクトマネージャーを担当。


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