SpaceTimes | 宇宙ニュースを毎日お届け!

SpaceTimesは海外の宇宙ニュースを中心に、宇宙ビジネス/宇宙開発のニュースを毎…

SpaceTimes | 宇宙ニュースを毎日お届け!

SpaceTimesは海外の宇宙ニュースを中心に、宇宙ビジネス/宇宙開発のニュースを毎日お届けするメディアです。『30秒で分かる世界の宇宙ニュース』をコンセプトに記事を発信しています🚀

最近の記事

スイスのRUAG Space、NASAから木星探査ミッションのための装置開発を受注

スイスの宇宙ベンチャー、RUAG SpaceがNASAのジェット推進研究所から人工衛星用の大型衛星輸送コンテナとトロリー(チェーンを用いて荷物を吊り上げ、レールに沿って荷物を運搬する際に使用する道具)の開発を約200万ユーロ(約2億円)で受注した。 今回受注した大型衛星輸送コンテナは、深宇宙探査ミッション「Europa Clipper」、小惑星探査ミッション「Psyche」、地球観測ミッション「NISAR」等の探査機を製造コンテナから打ち上げ場まで移動するために使われる。

    • Thales Alenia Space社、クリーンルーム設立により大型衛星の開発が可能に

      7月8日、Thales Alenia Space社(タレス・アレニア・スペース)がスペインに衛星統合のためのクリーンルームを設立した。 これにより、ヨーロッパで大型宇宙システムの組み立て・統合・試験を実施することができる。 このクリーンルームは、Thales Alenia Space社の敷地内に600㎡以上の面積を追加して開設したものだ。高さ20m、クレーンの吊り上げ能力は最大12トンという性能を持っており、通信衛星や地球観測衛星などの大型衛星の開発が可能である。 Th

      • 商業宇宙ステーションの資金調達が危うくなる?

        NASAは、商業宇宙ステーションの開発を支援するプログラムの提案を募集していますが、そのための資金調達が議会で危ぶまれています。 NASAは7月12日、商業低軌道開発(CLD)プログラムの提案依頼を発表しました。今年初めに発表されたこのプログラムは、最終的にNASAやその他の顧客が利用する可能性のある商業宇宙ステーションの初期研究に資金を提供するものである。提案書の提出期限は8月26日です。 NASAは必要資金として、議会に2020年と2021年の会計年度に1億5,000

        • オーストラリアのSpiral Blueがコンピュータの打ち上げに成功。衛星データ安価に利用可能に。

          オーストラリアのスタートアップ企業であるSpiral Blue(スパイラルブルー)社は、Virgin Orbit(バージンオービット)社のロケットに搭載した、2機のSpace Edge Zero(SEZ)コンピュータの試作機の軌道投入に成功しました。   SEZの技術の中核をなすのは、複雑な人工知能アルゴリズムを実行できる、Nvidia(エヌビディア)社製のAIチップであり、宇宙での画像処理を行うのに十分な性能を持っています。 これにより、衛星の効率を高め、地球観測データを

        スイスのRUAG Space、NASAから木星探査ミッションのための装置開発を受注

          【BlueOriginを徹底解剖!②】~BlueOriginの創業から今までのストーリーを探る!~

          皆さんこんにちは! 今回は、ジェフ・ベゾスが率いるBlueOriginの創業から今に至るストーリーを探ってみようと思います! BlueOriginは、何百万人もの人が宇宙で生活し、働き、地球に恩恵をもたらす未来を実現するというビジョンのもと、アマゾン創業者ジェフ・ベゾスによって2000年に設立されたばかりの、新しい企業です。そして安全かつ低コストで、民間、商業、防衛の全ての顧客のニーズに応えるために、再利用可能なロケットを開発しています。詳しい動画は【BlueOriginを

          【BlueOriginを徹底解剖!②】~BlueOriginの創業から今までのストーリーを探る!~

          【BlueOriginを徹底解剖!①】~BlueOriginはどんな会社?~

          みなさんこんにちは!今回の記事では、7月20日にAmazon創業者のジェフベゾスを乗せて有人宇宙飛行を行う、BlueOrigin社について徹底解剖をしていきます。今回から全5回に分けて、7月20日の打ち上げまで毎日更新していく予定です! 7/16(金):BlueOriginはどんな会社? 7/17(土):BlueOriginの創業から今までのストーリーを探る! 7/18(日):BlueOriginはどんなロケットを開発してる? 7/19(月):初の有人宇宙飛行について知ろう

          【BlueOriginを徹底解剖!①】~BlueOriginはどんな会社?~

          火星に原子力発電所?ロシア宇宙局が提案

          ロシアの宇宙機関の子会社で、宇宙船、衛星、その他の宇宙技術の製造を専門とするアーセナル設計局は、将来のロシアの火星基地のために原子力発電所を作ることを提案した。エンジニアによると、この発電所は、2030年に飛行試験を開始する予定のロシアの原子力宇宙輸送船「ゼウス」を使って火星に輸送することができるという。 アーセナル設計局の提案では、原子炉はゼウスにより輸送された後、パラシュートシステムにより地表に下ろされ、着陸後は発電所を起動して、ロシアの火星基地にエネルギーを供給すると

          火星に原子力発電所?ロシア宇宙局が提案

          Virgin Galactic社、70歳の創業者を乗せて初の完全有人飛行に成功

          7月11日、Virgin Galactic(ヴァージンギャラクティック)社は、スペースプレーンである「VSSユニティ」の最初の完全な有人飛行を行った。これには特別乗客として同社の億万長者である70歳の創業者、リチャード・ブランソンが搭乗した。 VSSユニティは、母船から放出された後、マッハ3の速度を達成した。その後、高度53.5マイルの宇宙空間に到達し、スペースポート・アメリカの滑走路にスムーズに着陸した。 この様子はインターネット上でライブ配信され、宇宙空間での様子から

          Virgin Galactic社、70歳の創業者を乗せて初の完全有人飛行に成功

          東南アジア初!mu Space社が衛星専用工場を開設

          mu Space社の2番目に最大の工場である第一工場がタイのバンコクに開設された。同社は資金運用のために第0工場と呼ばれる工場をすでに開設していた。 mu Space社はタイを東南アジアの航空宇宙技術・開発の中心として注目し、世界の宇宙開発競争への参入に乗り出すために同工場を設立した模様だ。 2020平方メートルを超える同工場は衛星部品や電源システムの開発・試験・製造などを行う予定である。 ====== ※タイトル画像引用元:FAA公式HP 《ライター》 ・記事執筆:

          東南アジア初!mu Space社が衛星専用工場を開設

          米連邦航空局、空域の混雑解消のため新システム導入

          米連邦航空局(FAA)は、商業目的の打ち上げや再突入を国家空域システムに統合し、航空への影響を軽減することを目的とした新しいツールSDIの使用を開始した。 Space Data Integrator(SDI)は、FAAが数年前から開発を進めている「空域の閉鎖や再開にかかる時間を短縮する」ことを目的としたツールである。これは、今まで手作業で行っていた「宇宙機の飛行経路に関するデータを航空管制管理者に渡す行為」を、ほぼ瞬時に自動的に行ってくれるものである。 このSDIは、6月

          米連邦航空局、空域の混雑解消のため新システム導入

          Reaction Engines社、英国政府から資金提供を受ける

          英国の宇宙技術をリードする企業、Reaction Engines(リアクション・エンジン)社は、英国宇宙機関から390万ポンド(約6億円)の助成金を受け取ることになった。この出資は英国政府のSpace Access Programme(宇宙開発プログラム)に沿ったものである。 この助成金の意図は、リアクション・エンジン社の画期的なSABRE技術の開発を支援し、低炭素な宇宙技術を、宇宙分野やそれ以外の分野でより広く応用することを可能にすることである。 このSABRE技術とは

          Reaction Engines社、英国政府から資金提供を受ける

          Astranis社、アラスカ向け通信衛星の最終組み立て開始

          次世代の通信衛星を開発しているAstranis(アストラニス)社は7月8日、衛星の通信ペイロードが試験で予測値より良い性能を示したため、アラスカ向けの衛星の最終組み立てを開始したと発表した。   現在、アラスカ州民の39%はインターネット接続サービスを十分に受けられない状況にある。だが、このアストラニス衛星が完成すると、アラスカ州で現在利用可能な衛星容量を約3倍にすると同時に、家庭用および卸売用の顧客に対して、現在の価格の3分の1にまでコストを下げることができる。 アストラ

          Astranis社、アラスカ向け通信衛星の最終組み立て開始

          楽天も出資するAST Space Mobile社、イギリスに支社を設立

          衛星通信サービスを提供するAST Space Mobile社(エーエスティースペースモバイル)は、イギリスのレスターに英国支社を設立したことを発表した。 英国本社は宇宙関連の研究製造拠点である、「スペースパーク・レスター」内にあり、エンジニアやビジネスの職員が常駐し、衛星通信のためにコンステレーションの開発・製造のサポートを行う予定だ。 また同社は楽天も出資しており、山間部を含む日本全土へ通信サービス「スペースモバイル計画」を発表しており、日本国内での取り組みも目が離せな

          楽天も出資するAST Space Mobile社、イギリスに支社を設立

          農村部でも繋がる!Angkasa-X社がボルネオ島に衛星回線を設置予定

          Angkasa-X社はASEAN地域の農村部のインターネット接続を改善するために、国外で活躍するマレーシアの人材を国内に呼び戻そうとしている。 同社はマレーシア初の宇宙物理学者であるDatuk Seri Dr Mazlan Othman氏を名誉顧問に任命し、ペナンににあるマレーシア科学大学(USM)の航空宇宙工学部と学術提供を結んでいる。USMの学生は同社の研究開発に参加し、雇用機会も得られるという。 また、同社はペナンにスペーステックパークを建設する計画も進行中である。

          農村部でも繋がる!Angkasa-X社がボルネオ島に衛星回線を設置予定

          宇宙の帆船?NanoAvionicsが宇宙船ACS3を試験運用

          NASAがAdvanced Comoposite Solar Sail System (ACS3)の軌道上での試験運用にNanoAvionics(ナノアビオニクス)社の衛星を採用し、打ち上げを実施した。 ACS3とは低コストで遠い宇宙を探索する目的で作成されているものだ。これは太陽光線を利用して、帆船の帆のように推進力を得る。これにより、従来のロケット推進剤が不要になるのではないかと言われている。 ====== ※タイトル画像引用元:NASA公式HP 《ライター》 ・記事

          宇宙の帆船?NanoAvionicsが宇宙船ACS3を試験運用

          ICEYE社、GTR画像の実現を発表

          レーダー衛星画像による持続的モニタリングの世界的リーダーであるICEEYE社は、7月6日、ICEYE社のレーダー衛星によるデイリー・コヒーレント・グラウンド・トラック・リピート(GTR)画像の実現を発表した。 これは、船舶の移動などの大きな変化から、現場の人間が認識できないような細かな変化まで、検出できる世界初の機能である。 今回の技術開発により以下のことを、24時間ごとにモニタリングできるようになった。 《モニタリングの例》 ①人々の生活パターン ②現場の活動 ③地盤