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米連邦航空局、空域の混雑解消のため新システム導入

米連邦航空局(FAA)は、商業目的の打ち上げや再突入を国家空域システムに統合し、航空への影響を軽減することを目的とした新しいツールSDIの使用を開始した。

Space Data Integrator(SDI)は、FAAが数年前から開発を進めている「空域の閉鎖や再開にかかる時間を短縮する」ことを目的としたツールである。これは、今まで手作業で行っていた「宇宙機の飛行経路に関するデータを航空管制管理者に渡す行為」を、ほぼ瞬時に自動的に行ってくれるものである。

このSDIは、6月30日に行われたスペースX社のトランスポーター2の打ち上げで始めて使用された。また、この技術はスペースX社の貨物船が国際宇宙ステーションから帰還する際にも使用される予定である。

実際にSDIを使用したことにより、空域閉鎖のための他の対策では平均4時間以上かかっていたものが、2時間以上に短縮されたという。

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※タイトル画像引用元:FAA公式HP

《ライター》
・記事執筆:川﨑悠貴
・編集:佐藤凜

《参考文献》
[1]https://spacenews.com/faa-begins-use-of-system-to-reduce-impact-of-launches-on-airspace/
[2]https://phys.org/news/2021-07-faa-tool-limits-disruptions-space.html

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