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全然美味しくない塩漬けの話

こんにちは、FPおたまです。

今年は3月が暖かかったせいか桜の開花も早く、今年小学校に入学する娘の入学式の日には桜もすっかり散っていました。
いまや春じゃなくても食べられるのですが、この時期になると美味しく感じるのが桜餅。
関東は長命寺、関西は道明寺(花男思い出す)といわれますね。
素材は若干違いますが、桜の葉の「塩漬け」が使われているのは同じです。
この葉っぱは食べられるそうなのですが、私は大人になった今でもちょっと苦手なので、はがして食べています。
9割はビリビリになって、手がうわーってなる^^;
上手に食べられるようになりたい。

さて株式投資の世界にも「塩漬け」があります。
塩漬けとは次のような意味です。

現在の価格が買い値よりも下がっていて、売ると損が出る状態であるために、やむをえず長期保有していることをいい、特に株価が近い将来も上がりそうにない銘柄を持っている場合によく使われます。

SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集(https://www.smbcnikko.co.jp/)より

私の特定口座にも、実は「塩漬け」株があります。
(特定口座=一般的に株式売買しようとする時に開設する口座のこと)
ファイナンシャル・プランナーやってるんだからお金に強い=株式投資もわかってるんちゃうの? と思われるかもしれませんが、私が株式投資を始めたのはまだなーーーんにもわかってない時のことでした。
NISAがようやく普及してきたかな?くらいの時期です。

数冊の初心者向けの投資本を読んだものの、「ナンカヨクワカラン」と内容をしっかり理解しないまま売買を始めて数週間後。
当初は株式売買の度に緊張していた私ですが、そんな緊張もどこへやら。
前場が始まると同時に値上がり株に飛びつく、いわゆる「イナゴ」に変身していました。
最初はそれでも何とか利益が出ていたのですが、その後に押し寄せたコロナ禍で市場は混乱。
超高値(その企業の上場以来高値に近い額)で買った株式は一瞬の売り時期を逃し、気が付けば半値になってしまいました。

「どうしよう、売った方がいい?でも持ってたらいつか上がるかも…」

そんな思いで数年が経ち、今に至ります。
まだ「ヤツ」はいます。笑
「これは自分への戒めなのだ!」とかなんとか言い聞かせながら、内心では「売りが確定するまでは損失じゃない!いつか上がるかもしれないしね!」と思っている自分がいるのは本当に怖いことです。
ただ、私がこんな考えでいられるのも、それほど大きい金額ではないことと、すぐに必要としない貯蓄で買ったからだと思います。
今日食べるものにも困る状況であれば、状況は違っていたでしょう。
積立投資はともかく、個別株を始めようとしている方は、余裕資金で取り組むことを強くオススメします。

さて、この教訓を得てから、私は聞いたこともない、よく知りもしない企業の株式を買うのはやめました。
確実に利益を出すには指標を見るなどのテクニックもありますが、今は自分の好きな企業、応援したい企業の株式を中心に買うようにしています。
その結果、以前に比べてチャートを見る回数自体も減り、損失が出ていても、心がざわつかなくなりました。

投資を始めるにあたって事前の勉強は欠かせませんが、最初はなかなか理解できないことも多いものです。
少しずつ始めて、失敗を重ねることで、結果的に私のような自分らしいやり方が見つかることもあります。
最近はやりのポイント投資だと、失敗しても精神的なショックはそれほど大きくなさそうですし、証券投資を本格的にスタートする足がかりにするのもいいでしょう。
来年1月の新NISAスタートに向けて、新しい季節、まずは一歩始めてみるのはいかがでしょうか。

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