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「それならボードゲームで学ばない?」そんな世界を創りたい。/スペースマーケットGuest Story

みなさんは「ボードゲーム」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?

今回のゲストは、幼少期からボードゲームにどっぷりハマり、様々なオリジナルのボードゲームを世の中に生み出し続けるボードゲームクリエイター
の山本龍之介さんです。

日本現代ボードゲームの父を目指す彼がスペースマーケットを使ってくれているとのことで、一体どんなことをしているのか、お話を伺ってきました。

Guest Profile    山本 龍之介
株式会社 NEXERA CBO(最高ボードゲーム責任者)

ボードゲームクリエイター

研修用ビジネスボードゲーム「Marketing Town」を
開発・運営する株式会社NEXERAを創業。個人としても、企業からの受託や、ボードゲーム制作を行う。

世界はボードゲームで表現できると思った

ーーボードゲームにハマったきっかけは?

小さい頃からボードゲームが好きでした。
とにかくボードゲームをやりまくっている中で、「ボードゲームで世界は表現できる」ということに気づいたんですよね。

例えば、人生ゲーム。人生って色々なものが重なり絡みあってできている複雑なものなんですが、意外と「運」で決まったりすることもあるじゃないですか。結婚だったり、子供ができたり、どんな仕事に就くのか、とか。
そういう重要なことや楽しいことが「運」で決まっていくという人生の一面を切り出したのが、人生ゲームなんです。

他にも、土地を売買するゲームのモノポリー。土地の売買って実際には契約書とか煩雑な手続きが沢山ありますが、その中の「土地を買っておいて通行料でお金を貰う」という部分だけを取り出して、土地の売買の仕組みを楽しく体感できるようになっています。

世界は切り取ってゲームにしてしまうことができる。その面白さに、ハマったんですよね。

複雑な世の中をボードゲームで解き明かす

ーー大学時代からオリジナルのボードゲームを作られていたとか。

僕は経済学部出身なんですが、マクロ経済学とか、金融の仕組みとかを学ぶ中で、世の中の経済の仕組みってクソだなと思ったんです(笑)

お金を持っている人が、どんどん稼いでいける仕組みなんですよね。衝撃を受けると共に、この仕組みはみんながちゃんと知った方が良い、伝えなきゃいけないと思いました。

社会の実態を知るために休学して、世界各国を巡りました。アフリカや中東などで現地の様子を目の当たりにして、より想いは強くなりましたね。
でも、経済の仕組みって、円高円安、為替と金利の関係など本当に複雑。

何かこの仕組みを伝える良い方法は無いか…と思った時に、
「あ、ボードゲームならできるやん。」と。
好き、とやりたいこと、がつながった瞬間でした。

それから、大学でリーマンショックや信用経済をテーマにしたボードゲームをつくったり。その後起業して、今は「Marketing town」という経営やマーケティングを学べるビジネス研修用のボードゲームの開発・運用をしています。

人文系が好きなので、行く行くは、哲学や社会学の分野のボードゲームも作っていきたいですね。

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ボードゲームを「大人のたしなみ」に

ーーー有名なボードゲームカフェができたり、最近ボードゲームが流行ってきてるな、と感じます。

そうですね、流行って来てます。流行って来てるんですが、ボードゲームって
まだまだニッチな文化なんですよ。


ちょっとカラフルでポップなボードゲームカフェとかが出てきて、「ボードゲームやりにいく?」っていう会話が最近やっと普通にされるようになってきたんですが、世の中的にはマイナーな遊びというイメージがまだ根強くあると思います。



そこを僕は変えたくて。
ワインや葉巻を嗜むのと同じように、かっこいい大人が嗜むものにしたいんです。ハイステータスなものにしたいなと。

その想いから、素敵な大人を集めたボードゲーム会を定期的に企画しています。その場所を探す時に、スペースマーケットを使っているんです。

かっこいい大人が集まる場にしたいので、The 会議室ではないし、アットホームすぎるスペースでもなく。ちょっと異世界というか非日常な、入った瞬間にテンションがあがるようなスペースを探して使っています。(写真は昨年開催したボードゲーム会の様子)

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1年前に大阪から東京に出てきて、当時は繋がりもないし土地勘も全然なくて。でも、スペースマーケットがあったので、場所は簡単に見つけることができました。スペース代とちょっとした飲み物とかを参加者で割って、おかげさまで参加費1000円ちょっとで運営出来ています。


ちなみに、会社でやっているボードゲーム研修でもよくスペースを借りています。渋谷にお気に入りのスペースもありますよ。コロナの影響で今はオフライン開催が難しくなっていますが、早く復活したいですね。

何かを学ぶ手段として、ボードゲームをあたりまえの選択肢に

ーーー山本さんが描く今後のビジョンとは?

何かを勉強したい、インプットしたいという時に、その手段として「ボードゲーム 」が選択肢にあがるような社会にしたいなと思っています。

ビジネス研修をやろうとなった時に、セミナーや動画研修と同じように「ボードゲーム」が候補で上がる。個人が経済や哲学を学ぶ時に、本ではなく「ボードゲーム」で学ぶという選択肢が普通になる。

そのためのステップの一つとしても、「ボードゲームをやっていることがかっこいい」というイメージを持ってもらうことが必要だと思っています。ニッチ文化からの脱出を目指して、ハイカルチャーというか、イケてるやつらがやっているものにしていきたいです。

また、僕は個人で「Who?」という自己紹介用コミュニティボードゲームを作ったりもしているんですが、ボードゲームってはじめましての人同士でも盛り上がれる便利なコミュニケーションツールなんです。

オンラインのコミュニケーションが増えた今。オフラインでのコミュニケーションの大切さが再認識されています。

みなさん痛感したと思うんですけど、Zoomってめっちゃ疲れるじゃないですか(笑)オンラインは音声と顔だけでのやり取りで、オフライン特有の、目に見えない空気感とか匂いでのやり取りが無くて、雑談もしにくい。

どんどん世の中がオンライン化する中で、誰かがオフラインに立ち返りたいとなった時に「それならボードゲームがあるよ?」ってサラッと差し出したいですね。

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