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16歳と360ヶ月、はじめての縮毛矯正

僕は子供の頃から毛量が多く、太くて硬い毛質だった。
寝ぐせがついたら何をしても直らなかった。

子供の頃の写真は常に寝ぐせ。
いや、寝ぐせが本体で僕は付属品だったかもしれない。

寝ぐせとともにもうすぐ半世紀を迎えようとしていた46歳、いや16歳と360ヶ月の秋。。。

知人に呼ばれて美容室に向かった。
『この人、くせ毛なんです。縮毛矯正かけてもらえませんか?』
美容室につくや否や、知人はスタイリストさんにそう言った。
『うーん。そうですねえ。やってみましょうか。』

こちらへどうぞ。とスタイリングの椅子に座る。ここまで僕は一切意見を言っていない。(拒否もしてないけど)
一体なにが行われるのだろうか。

スタイリストさんは、なんか薬剤の液体を髪に着け始めた。パーマ液ってやつなのか?
髪の毛を何かに巻いて電気釜みたいなやつを被せてくるのか?
と思ったけど、そういったことはなく、数分おきに髪の状況を確認しにくる。

わりと時間をおかず、シャンプー台で薬剤を洗い流す。
なんだ、簡単じゃないか。

髪の毛を乾かし、また髪質を観察される。

そしてまた薬剤をぬりぬり。。。
こまめに状況をチェック。。。
シャンプー台で薬剤を洗い流す。。。
髪の毛を乾かして状況にチェック。。。

これを3回ほど繰り返してようやく完了らしい。
そのあとはカット。これは普通だけど、縮毛矯正後の髪質でスタイリストさんが最適なカットを提案してくれた。

ここまでおよそ3時間。。。
知り合いが隣のセット台にいて世間話をしていたから良いものの、丁寧にやったらこんなに時間のかかる作業なことにビックリした。

そしてカットの仕上りもビックリ。
整形手術ばりに頭が小さくなっている!
(頭蓋骨の整形手術があるのかは知らんけど)

どんだけ?
いままでの僕は。

3ヶ月経過しても髪の毛はサラサラのストレートだ。
朝の手入れも楽だし気分もいいし。

しかし心配なのは本体であるはずの寝ぐせがいなくなってしまったことだ。
付属品の僕が本体のふりをして社会に溶け込まないといけない。
誰かに知られてはいけないことだ。

今日も僕は誰にも悟られないように本体のフリをして通勤電車に乗り込む。


って、軽く妄想するくらい変化があった。

くせ毛が気になる人にはオススメです。

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