真面目ってなんだろう?

“真面目”ってなんだろう？

これは今でも私の中での大きな疑問の1 つです。
広辞苑で意味を調べてみると、次のように書いてありました。

① 真剣な態度・顔つき。本気
② 真心が篭っていること。誠実なこと

すごくポジティブな意味ですよね。

しかし、時に「真面目」という言葉は、人を馬鹿にしたり、皮肉したりする時にも使われます。例えばこんな感じ。

例1)
あいつあんなに必死に勉強して真面目だな〜〜笑 (成績はそこまでもないけど)

例2)
いちいち報告してきて、お前まじめすぎるよ〜(そんなにいちいち報告してくるなよ)

私は世間一般で使われている「真面目」という言葉には、2つの種類があると思っています。
それは、「潜在的な真面目」と「見せかけの真面目」です。
最初に断っておきますが、私はこの2種類の「真面目」のどちらが優れているというような議論したいのではありません。両方とも重要だとも思っています。

さて、まず「潜在的な真面目」ですが、これは自分の行いたいことに真摯に向き合い、熟考して何かに没頭するような"真面目"のことを指します。この手の真面目は、あまり自分のことを真面目だとは認識しません。自分のやりたいこと、追い求めてたいことをやっているだけという意識が強いと思います。

これに対して「見せかけの真面目」は、他人の行動を見て良い印象を与えるように振る舞う真面目です。これも重要です。会社に入って右も左もわからない状態の時に、とりあえずもらった仕事をマニュアル通りに一生懸命こなしたり、わからなければとりあえず質問をすることで上司からの好感が得られるかもしれない。
ただし、ある程度慣れてきた状態でずっと「見せかけの真面目」だけ持っていると、媚びてるとか何も考えてないとか思われるのでしょう。
よくビジネス系の人がいう「真面目じゃ成功できない」というのは、「見せかけの真面目」に対して使われているものだと私は思います。

このような2つの種類の「真面目」について考えてみて思うのは、結局のところ真面目に生きるのはかなり得だなということです。「潜在的な真面目」にせよ「見せかけの真面目」にせよ、目の前のことを上手くこなしたいとかもっと自分の技術をよくしたいということが根底にあるからです。だから、真面目を馬鹿にされても、そんな発言で凹む必要はないなといつも思います。まあ、自分は全く自分が真面目だと思わないんですけどね(本気で)