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リラックスして早食いを防ぐ

食事中に耳に入ることが食べる速さに影響するという、科学誌Appetiteに掲載された研究があります。

それによると:

  • 速いテンポの音楽(145bpm)を聴いた人は食べるのがより速い
    例:Born to Run、ブルース・スプリングスティーン

  • 遅いテンポの音楽(45bpm)を聴いた人は食べるのがより遅い
    例:Call Out My Name、The Weekend

  • ジャンルに関係なく音楽を聴いた場合、静かな状態で食べるより遅い

この研究チームはこう仮説を立てました。

速いテンポの曲は、人を緊張・興奮させ、感覚を刺激しより食べる速度が上がる。

逆に遅いテンポの曲は、人を落ち着かせよりリラックスさせるので、ゆっくり食べるようになる。

この研究はさらに踏み込んだ見解を示しています。
それは「食べている時にどんな気分なのかが重要」だということです。

ちょっと早食いな人は、リラックスできる環境で食事することを心がけるといいかもしれません。

何が最もリラックスできるかは個人によって異なります。

スローでもどんなテンポの音楽でも、自分がリラックスできるのなら「食べるためのムード作り」として試してみる価値はありそうです。


PMID: 32682852

Mathiesen SL, Mielby LA, Byrne DV, Wang QJ. Music to eat by: A systematic investigation of the relative importance of tempo and articulation on eating time. Appetite. 2020 Dec 1;155:104801.

Photo by KoolShooters : https://www.pexels.com/photo/women-lying-on-green-grass-field-8530878/