見出し画像

健康のためのウォーキングの歩数

「積み重ねが大事」とよく言いますが、Sports Medicineに掲載された28,000人の成人(全年齢層)を対象にした研究があります。


それによると、1日の歩数が1,000歩増えるごとに全ての死因による死亡リスクが12%減少すると分かったのです。
BMI、飲酒の量、喫煙の習慣、持病、個人の歩く強さなどの要因を全て考慮した上でも結果は変わりませんでした。

☆☆
このウォーキングの効果は、1日2,500歩から表れ始め17,000歩まで見られました。
「健康のために1日1万歩を目標にしましょう」とよく言われますが、この数字にこだわる必要はありません。
重要なのは「1日の歩数の多さ」ではなく「歩く習慣を持続すること」です

☆☆☆
1日平均3,000歩の人がいきなり1日1万歩を日課にしようとするのは現実的ではありませんし、そもそもその必要はありません。
しかし、それが「1日1,000歩増やす」のであれば出来そうな気がしませんか?

この研究が示すように、それだけでも十分にウォーキングの恩恵を受けることができます。

そうやって少しずつ歩数を増やす。
習慣はそうやって変えていく。
つまり「積み重ねが大事」とはそういうことです。

ポイント
・1日2,500歩でも効果がある。
・よく言われている1日1万歩にこだわる必要はない。
・1日の歩数の多さより、習慣として続けることが大事。
・自分ができる範囲で少しづつ歩数を増やせばいい。


PMID: 34417979

Jayedi A, Gohari A, Shab-Bidar S. Daily Step Count and All-Cause Mortality: A Dose-Response Meta-analysis of Prospective Cohort Studies. Sports Med. 2022 Jan;52(1):89–99.

Photo by Daniel Reche: https://www.pexels.com/photo/photo-of-woman-wearing-pink-sports-shoes-walking-1556710/