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独学のために読んだ自殺関連本30冊まとめ

 筆者は教育課程で自殺に関して専門的に学んだことがないため、知識を身につけるために、本に大いに依存してきました。筆者に限らず、たとえ精神医学や臨床心理学など関連の深い学問を大学・大学院で専攻したとしても、自殺について深く考える場や話し合う場を与えられることはほとんどないと思います。(和光大学の「自殺学」講座など例外もあります)
 そこでまずは筆者がこれまでに読んだ本を30冊列挙してみました。(カテゴライズは恣意的です。)個人的に深く印象に残っているものに★、初学者でも読みやすいと思われる本に☆をつけました。

📚自殺予防を総合的に学ぶ

①高橋祥友(2004)自殺未遂(こころライブラリー) 講談社 ★☆
②河西千秋(2008)自殺予防学(新潮選書) 新潮社
③吉川武彦(2009)自殺防止―支え合う関係を創り出すことから (ライブラリ こころの危機 Q&A) サイエンス社 ☆
④太刀川弘和(2019)つながりからみた自殺予防 人文書院 

📚マクロな視点の自殺対策を学ぶ

⑤本橋豊(2006)STOP!自殺―世界と日本の取り組み 海鳴社
⑥清水康之(2010)「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ (講談社文庫) 講談社
⑦澤田康幸・上田路子・松林哲也(2013)自殺のない社会へ――経済学・政治学からのエビデンスに基づくアプローチ 有斐閣
⑧小牧奈津子(2019)「自殺対策」の政策学:個人の問題から政策課題へ (MINERVA人文・社会科学叢書 235) ミネルヴァ書房 ★

📚子どもの自殺を学ぶ

⑨高橋祥友(編集)(2008)子どもの自殺予防 現代のエスプリ488号 (現代のエスプリ no. 488) 至文堂
⑩宮川俊彦(2013)いじめ・自殺 この30年で何が変わり、何が変わらないのか (ディスカヴァー携書) ディスカヴァー・トゥエンティワン
⑪松本俊彦(2014)自傷・自殺する子どもたち(子どものこころの発達を知るシリーズ) 合同出版 ☆
⑫阪中順子(2015)学校現場から発信する子どもの自殺予防ガイドブック―いのちの危機と向き合って 金剛出版 ★
⑬傳田健三(2018)なぜ子どもは自殺するのか その実態とエビデンスに基づく予防戦略 新興医学出版社 

📚自殺予防教育を学ぶ

⑭窪田由紀(2016)学校における自殺予防教育のすすめ方──だれにでもこころが苦しいときがあるから 遠見書房 ☆
⑮川野健治・勝又陽太郎(2018)学校における自殺予防教育プログラムGRIP—5時間の授業で支えあえるクラスをめざす 新曜社 

📚支援者として自殺予防を学ぶ

⑯下園壮太(2002)自殺の危機とカウンセリング―自殺念慮への対応とディブリーフィング 金剛出版
⑰西原由記子(2003)自殺する私をどうか止めて 角川書店 ★
⑱藤原俊通・髙橋祥友(2005)自殺予防カウンセリング (21世紀カウンセリング叢書) 駿河台出版社
⑲高橋祥友(2006)自殺の危険―臨床的評価と危機介入 金剛出版
 ※現在は第3版(2014)になっています
⑳大室正志(2017)産業医が見る過労自殺企業の内側 (集英社新書) 集英社

📚インターネットと自殺の関連を学ぶ

㉑末木新(2013)インターネットは自殺を防げるか: ウェブコミュニティの臨床心理学とその実践 東京大学出版会
㉒末木新(2019)自殺対策の新しい形―インターネット,ゲートキーパー,自殺予防への態度― ナカニシヤ出版

📚ノンフィクションを読む ☆

㉓編集プロダクションverb(2000)遺書 サンクチュアリ出版
㉔広田研二(2000)この命守りたかった―検証/木谷公治君の過労自殺 かもがわ出版
㉕今一生(2001)生きちゃってるし、死なないし―リストカット&オーバードーズ依存症 晶文社
㉖自死遺児編集委員会・あしなが育英会(2002)自殺って言えなかった。 サンマーク出版
㉗ブレント・ラニアン(2007)14歳。焼身自殺日記 小学館 ★

📚ちょっと異なる視点で自殺に触れる

㉘雨宮処凛(2002)自殺のコスト 太田出版
㉙植田康夫(2008)自殺作家文壇史 北辰堂出版
㉚高橋祥友(2012)「死にたい」気持ちをほぐしてくれるシネマセラピー上映中―精神科医がおススメ 自殺予防のための10本の映画 晶文社


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