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働く人の幸せにも関係する!「ブラック企業」や「ゆるブラック企業」ってなんだろう?

企業の文化づくりをお手伝いし、メンバーの”働く幸せ”と事業成長をサポートする「Cultive(カルティブ)」のマネージャー佐藤佳織(かおりん)とディレクター荒井萌(もえ)が、”働く幸せ”に関するノウハウからよもやま話まで幅広く発信中のSpotify放送!その18回目放送から主な内容をご紹介!

今回のテーマは、いまや一般的に使われる言葉となった「ブラック企業」です。2人の体験談を交えながら、主観的なブラック企業と客観的なブラック企業についても考えてみたいと思います!

ブラック企業で働いていたこと・・・ある?

荒井:前回で「コミュニケーションの場×企業文化」のシリーズがひと段落したので、今日は好きなテーマを取り上げてみましょう!・・・ということを、かおりんさんと話していたら「ブラック企業」というテーマが出てきたんですよね。

佐藤:そうそう!

荒井:「ブラック企業」は企業文化に直接関係するわけではないですが、会社の在り方に関わる話ですよね。今後は、そういうキーワードも取り扱っていきたいです。

佐藤:ね!今回は「ブラック企業」ということだけど、調べてみるとこの言葉は2000年代あたりにネット上でばーっと広がったらしいね。確かに子供のころはそんな言葉は聞かなかった気がする。

荒井:インターネットが普及してIT業界が盛り上がりを見せる流れで、よく耳にするようになりました。

佐藤:「ブラック企業」の定義って厚生労働省がしていたりするのかな?

荒井:定義はないそうですが、その特徴は挙げていますね。労働者に対して極端な長時間労働やノルマを課したり、賃金が払われない残業があったり、コンプライアンス意識が低くパワハラが横行したり。

佐藤:もえちゃんは、そういう特徴を持った企業を経験したことある?

荒井:すごい時間の残業をしていた時期はありますよ!自分が頑張りたかったという背景がありますが。でも、会社側からすれば「こちらが頼んだわけではありません」とも言えちゃうので、このあたりは難しいですよね。例えば、営業成績を伸ばすために自主的に朝早く来たり、一番若い人が掃除のために早く来たり、自分で決めてはいるもののなんとなくそうしないといけない環境要因もあったりするので。

佐藤:そういうのはあるよね。ちなみに私は本当のブラック企業に所属していたと思っていて・・・(笑)。もう存在しない会社なので時効だと思っていますが、社長含めて5名くらいのベンチャー企業だったのね。そこは、入社して3ヶ月くらいで給料が出なくなったの。それで家賃を払えなくなって社長に言うと、財布を広げて「いくらあればいい?」って。

荒井:それはやばい・・・

佐藤:私以外は退職して一人ぼっちになって、2畳くらいのレンタルオフィスに荷物ごと詰め込まれて。座る場所も立つ場所もないから、近くのマックで仕事をして。借金の取り立ての電話があったりね。

荒井:えー・・・!

佐藤:半年で辞めました(笑)

荒井:そういうときに相談できるところに駆け込めるといいですよね。いざというときに、いち従業員としてどうしたらよいのかって分からないことも多いので。

佐藤:ほんと。当時も分からなかったですね。こういう会社からは、すぐに
逃げましょう!

残業もないけど成長もできない? 「ゆるブラック企業」とは。

佐藤:もえちゃんが見つけてくれた記事で「ゆるブラック企業」という言葉が出ていたね。

荒井:そうですね、長時間労働も残業もなくて、職場環境もそれほど悪くないけど、昇給もほぼなくて、働き続けてもスキルが得られない会社を「ゆるブラック」とその記事では呼んでいました。残業はないが、成長もないということでしょうか。

佐藤:これ難しいよね。法律違反をしていたら「ブラック企業」なので逃げてください!なんだけど、「ゆるブラック」は成長の話だから。

荒井:主観が入ってくる部分がありますよね。

佐藤:私たちの会社では、働く人の視点で幸せと不幸せを計測しているじゃない?パーソル研究所さんが慶応義塾大学の前野教授と共同開発したサーベイだけど、それこそ「自己成長因子」や「オーバーワーク因子」などがあったりして。主観的な回答の数値化だけど、不幸せ度の数値が高くて、幸せ度が低くなってくると、記事で言う「ゆるブラック企業」におそらくなってくるんだろうなと思う。

荒井:同じような働き方をしていても感じ方は人それぞれなので、マネージャーがメンバー全員を一律でケアをする難しさは残りますよね。それも大事ですが、メンバー本人が自分からSOSを出せる環境づくりをしていかないと、気づけば体調を崩していたということが起きてしまうかもしれません。

成長実感ややりがいは働く側からもアプローチできる

佐藤:とはいえ、私はCHO( Chief Happiness Officer | チーフ ハピネス オフィサー)として、働くみんなの幸福度が高い状態をつくる立場。「主観的なことはみんなの心持ち次第だ」とは言えない部分もあるので、施策や制度を実際に取り入れながら進めています。人事担当者や経営者も似たようなことを悩んでいらっしゃるかもしれない。

荒井:うんうん。

佐藤:前提として、会社も働く人にはハッピーに仕事をしてほしいから、そこをケアする姿勢を持つべきだと思っていますし、私はその役割を担っています。一方で、自己成長を感じるか、やりがいを持てるかは、必ずしも会社が与えてくれるものだけではないような気もしていて。例えばもえちゃんみたいに、自分でやりがいを見つけるのが上手な人には特に何もしてないかも私は(笑)。

荒井:そうなんですか!

佐藤:そうそう。賞賛の文化や多様性を受け入れる文化を会社が上手につくるのはもちろん大事だけど、その人自身が成長しようというスタンスやマインドセットを持っているかも重要だと思う。例えば、自分の仕事と社会的な意義を接続させることだって、外から与えられるものに期待するだけではなく、自分自身で内省を深めてみないことにはなかなか難しいでしょう。「この会社はゆるブラック企業だな。ふんっ」と言うだけではなく、自分自身も何か変えられるものがあるのではという視点を持つことは大事だなぁと思います。

荒井:自分自身の成長に責任は持ち、とはいえそれを重荷に感じすぎず、良いバランスを探したいですね。

佐藤:そうだね。成長を実感できる環境や仕組みづくりは企業としてどんどんやっていったほうがいいとは思います!私たちも・・・やっていこう!(笑)

荒井:それが企業文化でもありますもんね!さて、今日はこのあたりでおしまいです。本日もありがとうございました、

佐藤:ありがとうございましたー!

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「ゆるブラック企業」・・・耳慣れない言葉でしたがいかがでしょうか?
個人のやりがいや成長と、会社が求めることの関係性。バランスは難しいですが、両者ともに幸せになれる方法を探求していきたいですね!

かおりんともえちゃんがよもやまと話しているSpotifyトーク!気になる全編はこちらからチェック!

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