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人はただ自分の見たい世界を見ている

世の中に、これだけ情報が溢れていて且つコミュニケーションツールが溢れているにもかかわらず、意図が伝わらないことが多い。
『そうじゃないのに』と思わず心の中で呟いてしまうことはないだろうか。

学生さんにとって選考面接で、面接官の質問の意図がわからない回答をしても不合格が近づくだけだ。
逆に面接官が学生のアピールをネガティブに捉えてしまったら最悪だ。

しかし面接の場以外でも、意図が伝わらないことは多々ある。
話し手の問題なのか、聞き手の問題なのか。
両者共に意図がズレるタイプだと悲惨だが、
そういうタイプは一方的に話したいことを話すだけで人の話を理解する気はないため、ある意味成立するのかもしれない。
ただビジネスの世界では何の生産性もない。
こういった現象がなぜ起こるのか。

人は自分の見たい世界を見ているからである。


それは悪いことではないが、
目の前の人も見たい世界を見ている前提が必要だ。
案外、そこを考えていない人が多い。

自身の考えが伝わらない理由を他責にして、
根拠もなく相手を否定する人もいる。

これだけ多様性と叫ばれている中、
自身の価値観と合わない人を否定しているのだ。
しかし自身が否定されると、それは許せない事案となる。

それでいて自身の強みはコミュニケーション能力、相手の立場に立って考える、など声高々にアピールして企業に入社している人もいる。

情報が溢れ、AIが進化したことで、思ってもいないことを発言している人が増えたのかもしれない。
知らない誰かの言葉を使って、あたかも自身の言葉に置き換えて、その場を凌ぐが、結局は自身の価値観さえも否定してしまっている。
それがほぼ無自覚の中、行われているのだ。

自覚的に生きている人にとっては効率的に働きながら生きていける時代だ。
一方、無自覚で生きている人にとっては思考が低下していくかもしれない。

ただ生まれたときからiPhoneに触れている世代は別だろう。それが当たり前だからだ。

産業イノベーションが起きた際、順応できなかった人たちは苦しくなっていく。
昔はこうだった、と自慢話がほぼ通用しなくなる。

これから世の中はどうなっていくのだろうか。
脳内にチップが組み込まれ、話さなくて意図が伝わるようになるなら、コミュニケーションのあり方は変わるだろう。

ただ感じる力、順応する力は求められるだろう。
世の中の常識が変わったことに気づかずワンテンポ、ツーテンポ遅れたら取り残される。

そうならないように自分の見ている世界を広げていく必要があるが、感性豊かな若い世代のほうが有利だろう。
全員ではないが、年齢を重ねると人は過去を捨てるのが苦手になる。

だからこそ企業にとって新卒採用は重要なのだ。

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