ナマケモノくんとふくろうさんの出会った時のお話
ある日のこと、ナマケモノくんはいつものように木にぶら下がっていました。
心地よい良いそよかぜが吹く昼下がり。
こんな時、ナマケモノくんはついうとうとしてしまうのでした。
すると、少し遠くの方からとてもきれいな歌声が聞こえてきました。
それは今までに聞いたことのないような、透き通った美しい声でした。
ナマケモノくん「わぁ、なんてきれいな声なんだろう…!」
あたりを見回すと、遠くの枝の方に白い鳥のようなものが留まっているのが見えました。
ゆっくりゆっくり近づいてみると、それはピンクがかった毛並みをした、美しいふくろうでした。
ナマケモノくん「とってもきれいな歌声だねぇ!」
ふくろうさん「あら、聞いていたの?」
これがナマケモノくんとふくろうさんの出会いでした。
ふくろうさん「わたしの歌を聞ける生き物なんてそうそういないわよ、誇りに思いなさいね」
初対面の相手にも容赦のない上から目線。ふくろうさんは気高いお嬢様気質なのです。
ナマケモノくん「とってもレアなんだねぇ!うれしいなぁ!」
ふくろうさん(あら、素直でいい子じゃない…)
ナマケモノくんの素直さに、密かに心を打たれたふくろうさんなのでした。
それからというもの、何かと理由をつけてふくろうさんが遊びに来るようになりました。
お節介焼きでもあるふくろうさんは、おっちょこちょいなナマケモノくんを放っておくことができないのかもしれません。
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