カン

今年観た映画で忘れらないもの。
ちょっと思い出しただけ、という映画だ。
忘れられない人がいるけど日常はどんどん進んでく、そんなことを感じる人にには刺さる映画だろう。


そんなとある日。その日は元彼の誕生日であった。
やっぱりちょっと、いや、だいぶ思い出し、仕事の合間におめでとう、とラインした。
ありがとう、のスタンプだけ返ってきた。
げんき?
と聞いた。
返信は既読になることなく二度と返ってこなかった。
前の自分だったらすごく萎えて病んでいただろう。
でも今は違う。
わたしだって色々あった時、既読無視も未読無視もした。
彼からの返信がないってことはきっと今の彼女とうまくやってるのだ、と確信できた。きっとすこぶる元気なのだ。

彼女ができていたことがわかったように、彼に対する私のカンはいつだって当たるのだから。

また来年、おめでとう、と送ろうか。
気持ちの悪い、ひたすらに執着のある、元カノに成り下がっても、いつだって元気でいて欲しい人には言える時におめでとう、を言いたい気持ちになってしまう。
相手の迷惑を考えずに。
精神が元気になった証拠かもしれない。そんなことを考えながらもう秋になった。


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