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日本の医学生・医師が無条件に留学すべき理由

30歳過ぎていろいろ後輩に人生相談されることが多くなりました。最もよく相談を受けるのが留学のすべきか?とそのタイミングです。

これに関してのわたしの意見は、無条件に「できるだけ早く行くべき」です。

自分は留学に行って人生が変わりました。元々は臨床医として米国で働くことを考えて、初期研修後に国内の米軍基地病院で1年間留学準備を行いました。米軍基地病院での研修終了後、すぐに米国で臨床医として就職活動ができる状態(まだアメリカの医師免許の資格を持っていなかった。)に間に合わなさそうだった自分は、資格取得を日本の病院に勤めながら行うか、米国大学院に留学しつつ資格の勉強をするか考えました。

結局、同じ夢を持った米軍基地の病院の先輩が、日本の病院に一旦就職したところどんどん仕事や責任が積み重なり、結局留学を諦めたという話を聞いて、日本の病院には戻らずにそのまま米国大学院へ留学する道を選びました。

選んだ学部は当時日本人医師の留学の定番だった公衆衛生の学位コース(MPH)。疫学や統計学を学ぶコースですがぶっちゃけ興味はありませんでした。資格準備ができればいいと思っていました。

有名な名門校であったこともあり、たしかに授業のレベルは高かったです。ただ、最も自分にとって大きかったのは人種やバックグラウンド含め、今まで交流してこなかったタイプ人達との交流と暇な時間でした。エンジニアリング方面の人との交流で取る予定でなかったAIやプログラミングの授業を取りました。学んだ統計の知識を使って研究したいと思い、現地の研究室にメールを送りまくって共同研究の話を持ちかけたりもしました。

結果、AIとプログラミングに没頭し、医療AI系の研究室に出入りするようになりました。プログラミングをして気づけば6時間経っていることもありました。高校受験生の頃数学問題をひたすら説いていた時以来です。自分が好きなことはこういうのだったなーと思い出しました。

そもそも医学部を目指したのは偏差値が高いから。米国臨床医を目指したのは医学部の時にたくさん勉強をするひとが目指すものだったから。それ以外の道を考える機会や余裕はなかった気がします。

その後、帰国しましたが研究者としてまたアメリカに行きたいと思っていました。留学を契機に視野が圧倒的に広くなった気がします。
→帰国後シェアハウスで知り合ったスーパーサラリーマンとの出会いで起業という道もあると思い始める。
→身銭を切って外注でアプリ開発を始める。
→ブロックチェーンを知り、AIよりも超黎明期のWeb 3.0に時間を投資したほうがいいと思い始める。
→NFTプロジェクトを立ち上げる。医療系DAOを立ち上げる。。

などなど、彷徨っている感はありますが留学前より格段に楽しいし、不安もありません。今後も好きで・得意で・稼げることを探していきたいです。

※身の回りの統計ですが、一緒にMPHにいた日本人のうち半分以上が元々とは異なるキャリアコース歩み始める印象です。n数が1ではない根拠としてあげときます。

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