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全て終わりにしようと決めた日

少し前の話。
タイトルの通り、私は自ら人生を終わらせようと行動したことがある。

冷静に振り返れるようになったので、備忘録として自分のために書いておこうと思う。

今まさに不安定な人は、読まない方が良いかもしれない。

日時を決めるまで

もう無理だ、と何度も思った。
自分だけのLINEグループに何度もそう書いた。

「もう無理。」
「もう限界。」
「死にたい。」
「生きていける気がしない。」
「最初からいなかったことにして、ふっと消えてしまいたい。」

そんな内容を何度も何度も打ち込んで発散させていた。

今思えば、心理的に視野が狭くなっていたと分かる。
目の前のやるべきことができなくなって、何も楽しくなくて、何も頑張れていない。
そんな自分に価値はなく、一生このままなんだと絶望的な気持ちになっていた。

これまでも苦しかったけど、これからもきっとそう。
だったら、早い方が良い。
そう思って、計画を立て始めた。

以前から漠然とこれが良いかなと思っていた方法があった。必要な準備をして、いつでもできるようにして、数日過ごした。

決めてからの数日間

決めてからの間に人と会う約束を入れているあたり、生きることに未練があったのだと思う。
もし言えたら、もし気づいてもらえたらと、かすかな希望を抱いていた。

結局、いつも通りいい子のふりをして会話を終わらせ、相手も気づくことなく終了。
別れたあと、余計落ち込んだ。
何も言えない自分への怒りを他人のせいに転換して、「やっぱり誰も助けてくれないんじゃん」と、悲劇のヒロインぶっていた。

衝動的には行動しないと決めていた。
だから、その日までは我慢した。

いざ、当日

部屋の本を売りに行って、次に初めて入る人のために部屋の掃除をしてから出た。
サブスクはあらかた解約して、種々のパスワードは紙に書いて机に置いておいた。

もう二度と、その部屋には帰って来ないつもりだった。
その日の予定は連絡も入れずすっぽかして、予定していた場所へ移動した。

時間になって、実行する。
少し怖くて、でもこれでもう楽になれるという安堵感も入り混じった、不思議な感覚だった。

具体的には書かないけれど、しばらくして体がおかしくなった。眠気がひどくなり、寒気が強くて、夏の暑い日だったのに震えが止まらなかった。
少しして眠気に包まれ、一度意識が途切れた。



目が覚めると病院、
ではなく、同じ場所にいた。

時計を見て、失敗したと確信した。
もう反応のピークは超えていたから、これ以上待っても死ねない。あとは残りの反応に苦しむだけだ。

腹痛とだるさと吐き気がおさまらない最悪な体調の中、少しでもマシなタイミングをぬって家へ帰った。
もう二度と帰らないと思って出たのに、あっさり帰って来てしまって、何だか情けないというか、悔しいというか、安心したというか。

ベッドに横になり安静に努めたが、苦しさは深夜まで続いた。

眠れないまま朝を迎え、次の日、バイトへ行った。
後輩に「疲れてますね」と言われたけれど、まさか自殺未遂明けとは想像もしてなかっただろう。

誰にも気づかれず、もちろん統計に乗ることもなく終わった私みたいな例が、きっとたくさんあるんだろうな。




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