見出し画像

「人々の叡智を集結して赤字解消だ!~『ローカル線で行こう!』~」

『ローカル線で行こう!』 真保裕一 著 (講談社)
 
すう~っと胸のすくようなお話でした。
全国どこにでもありそうな、赤字路線をかかえる自治体。
この物語を読めばどこかしら参考にできそうな部分もあり、まだまだがんばれることがあるんじゃないか?と勇気をくれる1冊です。
 
まあ物語ですから、こんなに上手くいくはずない!と言われればそれまでなんだけど…。
それでもこの本にあるように、地域やその鉄道を愛してやまない人々にとっては、何がなんでも鉄道を残したい!地域活性化して町を元気にしたいということであれば、できうる限りのことをなんでもやってみる、試してみる価値はあると思います。
 
確かに何かを始めるならば、お金・人・場所・時間がたくさん必要になってきます。
ここは「やる気」があれば、たくさんの人の知恵を集めてクリアできるのではないでしょうか?
 
現実世界で最近よく取り上げられるのが千葉県のとある鉄道会社。
頑張っていらっしゃいますよね。
できうる限り、考えられる限りの企画や取り組みを行っていらっしゃるようです。
実に涙ぐましいくらいです。
アイデアマンがいらっしゃることもすごいなあと思います。
 
最近では新人鉄道員が入られたとか。すごくやる気のある方みたいですね。
若い方が行動力をあげて頑張っている姿、とてもすがすがしくて立派だと思います。
そのような人材が全国の鉄道にも増えていけばと願っています。
 
しかし常に感じることではあるけれど、国や県といった行政や権力にすがっている人たちって、本当に自分だけよけりゃ…って思っているところにすごく憤りを感じますね。
 
権力を握っている人たちはどこか勘違いをしているというか、自分がすべてを動かしているんだ!という傲りがあるのではないかと思われます。
人々の支持を集めるのはどういう人間なのか、ということを早く知ってほしい。
人々のために(結局は自分のためでもあるのだけれど)、がむしゃらになれる人材が欲しいですね。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?