「青春真っ只中だった長男、青春を否定する」
中学一年生になった長男を塾に迎えに行ったときのこと。
車中いろんな話をして帰るのだが、
「オレ、同級生からオタクと思われている」(実際そうなんですけど…)とか、
「こないだ、オレがある女子のことが好きだとかいって、冷やかされた」とか、今の彼の悩みを打ち明けてくれた。
「オレ、嫌なんだよね~。冷やかされたりするの。ぜっんぜんそういう気がないのに、言われるのってムカツクしね~」
と、ややご立腹。(確かに気持ちはじゅぶんわかるよ)
「別にイジメられてるってわけじゃないんでしょ?」と私。
「うん、そういうんじゃない。」と、長男。
「仲のいい友達がそういう風に冷やかすの?」
「そう。でもなんも言い返せないしね…」
「まあまあ…今はね、そういう時期なのよ。女の子のこと、意識する時期だし、ちょっとしたことでもいいから、そういうことを言いたい時期があるのよ。ま、“青春”ってヤツよ。そういうの、青春の時期だからよね。今だけ、今だけ」
「オレ、 “青春”って言葉が一番嫌い!!」
と、妙に熱い。変なところにつっかかってくる。
おお、おお…そういう風に熱くなるところ、固定観念に対して反保守的な態度と見解を持つなんていうところが、キミ!!
まさに青春というものなんだよ!
はっはっは…
なんてことは本人には言わなかったけどね。
ますます突っかかってこられたらヤダしね~。
今のところは彼には好きな女の子なんていないし、ましてやオシャレの“オ”の字もヘッタクレも全く無しの長男。
かえって、私から「ちょっとは外見をキチンと小奇麗にして、好きな女の子の一人や二人作ってみな!!今はそういう時期でもあるんだから」とはっぱをかけている。
…という私のちっちゃい努力は実らず、大人に成長した長男は今や遠く離れた場所で、他のことには目もくれず仕事にまい進している。
早く良き報告が聞きたいのだけど、まだまだ先になるんだろうなぁ。
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