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「無邪気なやつら」

長男、六年生の秋。実は担任(男性)の結婚式があった。
一応PTAの学級委員もやっている私は、学級委員長と二人で(あともう一人いらっしゃるのだが、この方はまあ…ほとんど活動されてない状態であり…)披露宴を盛り上げようと計画。
担任の方も、クラス全員の子どもたちに「披露宴に出て欲しい」と言ったそうなので、かなり舞い上がっている様子だった。

そりゃそうだろう。
晴れの結婚式だもの、「自分の教え子たちだ~!」って招待客みんなに見て欲しいだろうし、教え子たちにも祝って欲しいはずだよね。

で、委員長が授業風景のビデオを撮ってくれたらしいのだが、あいにく編集作業は私も委員長もできず、結局PCやビデオ関連に強い別の先生にお願いすることに。

ほとんどの先生がやはり披露宴には呼ばれているらしく、先生たちみんな盛り上がるのが好きみたいで、快く編集作業を引き受けてくださった。(先生、忙しいのにすみません!音入れ・字幕入れまでやってくださったのだ!)

余興内に子どもたち出演の時間枠を設けてもらって、そこで授業のビデオを流し終わりに近づいたところで、子どもたちに入場してもらい歌を歌わせようということになった。

そこでも、また別の男の先生が張り切って先導してくださった。
歌やちょっとした振り付け指導、そしてかぶりものの制作指導まで全部引き受けてくださったのだ。
歌の歌詞のカンペもまたまた別の女性の先生が作ってくださり、結局私たちPTAが動いたのはほんのちょっと。

盛り上げ大好き先生たちばかりのおかげで、保護者はな~んにもやってないみたいだけど、さすがに雑用は引き受けた。

私が新郎・新婦への花かごを調達、委員長は子どもたちが歌う曲のカラオケを用意。(結婚ソングとして有名な曲なのに式場にはなかったらしい!意外だった…)

当日はバッチリで大成功だった。
その後、親子みんなでハンバーガー店にて軽く食事会。
(実は子どもたち、先生から「披露宴に来て」って言われたとき、みんなの席を設けてあると思っていたらしく、「お食事なんか出ません!」って言ったらショックを受けていた。おバカだよね。)

何度も言っておくが、今回参加した子どもたちって六年生だ。次の春には中学生になる彼らである。
披露宴ではかぶりもので可愛くコーラス、まるで幼稚園児かと見紛う無邪気さだった。

おまけにハンバーガー店にある遊具施設で遊びまくっていた。(お断り:この遊具施設は小学校低学年までしか使用できない。大きい子達で暴れ回ってしまったこと、お店の人にお詫びしたい)
すっごくみんな、楽しそうだった。

普通なら、かわいい振り付け有りの歌を、それもかぶりものに衣装まであるのに、よくみんな「やりたくない」とは言わなかったもんだなって別な意味で感心した。
素直というか無邪気というか…。
いつまでもそんな感じで大きくなってくれたまえ!…と穏やかで幸せでほほえましい日だった。

なぜクラスがひとまとまりになって動けたかというと、田舎の小規模学校なので息子たちのクラスは三十人に満たない人数だった。
先生たちも程よい人数で教えやすいだろう。
だから、先生同士も余裕があり仲がいいし団結しやすいように思えた。
地域性もあるだろうし、子どもたちも素直でかわいい。
そんなことも考えながらのイベントだった。

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