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「両性具有~ジェンダーについて」

ある朝、次男が突然言い出した言葉…。

「俺、大人になったら男になろうかなあ?女になろうかなあ?」

え!?
それって…まさか…!?
一瞬、私は息子の言っていることがよく飲み込めなかった。

「どっちがいいかなあ…?」と真剣に悩んでいる様子なので聞いてみた。

「あんたはどっちになりたいの?」

「男がいいよ~。だってもし女になったら、赤ちゃん産むときすっごく痛そうだもん!」

がはははは…

次男はこれでもかなり真剣なんだな、ほんとに。

そして、
「俺、ピアスする穴も開けてないし」などと言う!

私「あら!男の人だってピアスはするんだよ」

次男「え?あっ…そう?でもやっぱり男がいいなあ」

全く!!幼稚園の子でも言わないような突拍子もないことを言い出すね。
まあ、男になりたいって言うからこの時少しは安心したけど。

マジで成長が途中で男女に分かれると信じているのだろうか?
本気で人間は両性具有の生き物と思っているのか?
女性を選ぶ可能性よりも、そっちが母はしんぱ~い…(^_^;)

これでも小学3年生です…。トホホ…。

しおり23


この日記はだいぶ前のことではあるが、この頃よりも現在ジェンダーをめぐる社会の状況は幾分進歩しているかもしれない。世界より日本の状況はまだまだ遅れていると言えるけれども。

当時はやはりまだ頭の中では、我が息子が女性になりたいと言い出したら、かなり戸惑うかもと不安だった。
(もっとも、この話は次男の無知が明らかになっただけの、他愛ない会話ではあったが)

現在大人になった息子たちは、とりあえずそのまま男性として生きているので、きっとこの時の会話も次男本人は忘れているだろうと思うし、考えてもみないであろう。
本人に話してみようかな…。

それにしても、もしも我が子からジェンダーについて何か告白された場合、頭ではわかっていても果たして冷静になって受け止められるだろうか?
昔の日記で、とても大切な問題について考えさせられるとは思ってもみなかった。

我が子の人生をそのまま受け入れる覚悟はどのくらいあるだろうか。
一人の人間として。

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