なんでウエストランドが好きなのか


僕がウエストランドを知ってからもう9年くらい経ちます。
改めてなんでウエストランドが好きなのかを考えてみました。

タイタンのホームページに若手の一組として乗っていて、
当時、毎日更新していた井口さんのブログ「猪突猛進」を見つけました。
最初の方のぶちラジ!で本人が言っていますが、
毎日更新を重視していて内容はほぼ「頑張ります」のみでした。
それでも、愚直に毎日更新している真面目さに魅かれました。

そこでタイタンの若手でUstreamで「タイタン放送局」を配信をしていることを知りました。
その中で「ぶちラジ!」をやっていました。そこから続いている配信はぶちラジ!だけです。
初めて見た印象は「良くも悪くも若手っぽい」「井口さんがよくしゃべる」でした。
何となく見始めて程なくして、ニコ生での配信に切り替わりました。
今はもう一つ媒体が変わって、YouTubeで配信をしております。

そのうち、レッドカーペットに出てレッドカーペット賞を獲ったり、
笑っていいとも!でパンサー、アルコ&ピースとともに、準レギュラーになったりしていました。
そこでも、ぶちラジ!と同じように、井口さんがとにかくしゃべるし、若手っぽくとにかく前にという姿勢でやっていました。
お笑い評論家のラリー遠田さんが付けた「でしゃばり一寸法師」というキャッチコピーそのままでした。

その時期はTHE MANZAIの認定漫才にも毎年選ばれていましたし、
いいともやレッドカーペット以外の番組にもちょくちょく出始めていて、
順調な感じでしたが、準レギュラーなって1年でいいともが終わることになりました。
それでも、最後の1年準レギュラーだったこと、今や伝説のあのグランドフィナーレにも出ていたことは本当にすごいと思います。タモリさん、吉永小百合さん、河本さんの3ショットの瞬間もあったわけですから。

ただ、この年はいいとも以上に衝撃的なことが身近でありました。
そうです。日本エレキテル連合の大ブレークです。
流行語大賞を獲り、紅白歌合戦にまで出ることになりました。
テレビでの活躍もそうですが、世界観のあるコント動画や素の部分が見え隠れするおまけ動画が楽しめるYouTubeチャンネル「感電パラレル」の人気もすごかったです。
今やいろんな芸能人の方もやられていますが、その先駆けですね。

その時、ウエストランドもぶちラジ!をYouTubeで配信してましたし、後に1400個以上愚痴ることになるスピンオフのぐちラジ!も始まっていましたが、人気の差は歴然でした。
それでも、タイトルに「日本エレキテル連合」と名前を入れたり、感電パラレルの方にちょくちょく出たりして、どうにかあやかろうとしていました。

その後も、M-1やR-1で結果が出ない、賞レースと関係ないところからのブレークもできないまま時が経っていきました。
その間に、家賃が払えず炊き出しを紹介されたり、DMで送った局部の写真が晒されたりしました。
年を重ねるごとに、そういった不遇に対する不満や愚痴に磨きがかかっていきました。
それは漫才もそうですし、ぶちラジ!のコーナーの一つ、リスナー(ソルジャー)のダメなところを即興で罵ってよくしていく「ののしり先生」にも活きていると思います。

そんな中、世の中も大変な状況になってしまった去年、
遂に、ウエストランドはM-1でファイナリストになりました。
結果はあまり印象に残るものにはなりませんでしたが、
それでも、M-1の影響力は大きく、最近、いろんな番組に呼ばれています。

そんなウエストランド、特に、井口さんの好きなところは、不器用だけど
何度も諦めずに挑むところ、ブログや配信などをやり始めたら続けるところといった真面目さです。
去年のステイホームの期間、ゲーム配信をしていて、
最初はあまりうまくいかなくて、愚痴を吐きながらプレイするのですが、
何度も何度も挑んで、成功するまで諦めませんでした。
この気質があるからこそ掴んだ「ファイナリスト」という肩書きだと思いますし、
それに伴い始まっている新たな闘いに対しても、時間が掛かってでも、
スマートじゃなくても、挑み続けると思います。

また、負け姿が似合うというか、負けてから、不遇な目に遭ってからが井口さんの持ち味が出せるところも好きです。
去年のM-1直後の配信で麒麟の川島さんが「ウエストランドは闇属性」「不幸になればなるほどおもろくなる」と言ってくれました。
実際、M-1の後、ウエストランドの2人は新型コロナウイルス感染症に罹り、井口さんは病院で年を越しました。
無事に復帰されたので言えることではありますが、このタイミングでなることがウエストランドらしいと思いました。
年末年始は仕事ができなかったわけですが、その後、いろいろ仕事が来るようになりましたし、
その中には、新型コロナウイルス関連で小池都知事との仕事もありました。
これからもピンチをチャンスに変えていくと思います。

だからこそ、賞レースで決勝に行けない時に、「なんでウエストランドが行ってないんだ」と嘆くよりも、
「ぶちラジ!で愚痴を言ってくれるぞ!」なんておもしろがってきた部分もあるのですが、
井口さん自身は純粋に褒めてほしいと思ってる人ですし、そのことを自らファンに向けて伝えている人なので、
おもしろかったら、「おもしろい」と直球で褒めると喜びますし、
活動を続けるモチベーションになります。
注意しないといけないのは、相方の河本さんや「おもしろい」と言ってくれた売れっ子の人への褒めよりも、井口さんへの褒めを充実させないと機嫌が悪くなることです。
最近、ウエストランドを知るようになったり、好きになった人より、ずーっと好きな人こそ、
ひねくれた言い回しやイジる感じのコメントをしがちなので注意が必要です。
文字だけでは伝わりづらいので、直球でいいんです。直球で。

いろいろと考えてきましたが、結局、井口さんが言いたい放題言っていて、
何かを秘めていそうで秘めていない河本さんが隣で佇んでいる漫才、
漫才以上におしゃべりが止まらない井口さんと方言まる出しの河本さんでくだらないトーク(おじいさんの猟銃暴発事件、しゃれこうべ、モデムなど)をしているぶちラジ!、井口さんの田中さんや光代社長、瞬間メタルのお二人、日本エレキテル連合の橋本さん、エルシャラカーニのお二人、かもめんたるの槙尾さん、モグライダーのともしげさん、ルシファー吉岡さん、パーパーのほしのディスコさん、そして、花田優一さんに対するイジりが好きなんですよね。

このイジりの対象は近しい間柄の人が多かったわけですが、最近、花田優一さんがプラスされたように、
これまで共演の機会がなかった人との共演により、井口さんにイジられる人が増えていくことを楽しみにしています。
また、井口さんは「いぐちんランド事件」に加えて、
昨今の風潮ではあまりよしとはされなくなってきていますが、
低身長、面長、二重歯列といった見た目のイジりポイントがあるので、
逆に、イジられる方でも期待しています。

井口さんが収入面もプライベートも充実して報われることを祈っています。
それでも、愚痴は止まらないんでしょうけどね。

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