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気づいた。普通にゲイだった。

日付が変わって気づきました。
一昨日あと1回、投稿すれば毎月連続投稿1年が達成できたはずが…

忘れていた…

気を取り直してまた1年。
ゆるーく綴っていきます。


さて、つい先日卒論発表が終わり、大学卒業まで1カ月を切りました。
この4年間は忙しくも充実していました。
そんな僕の大学生活について、知りたい人なんていないとは思うけれど、だいぶ前にこんな記事を書きました。

2年生以降の話はまたの機会にと言っていたので、今回続きを書きます。


対面授業の再開

2年生になって大半の授業が対面実施に戻った。
ほぼ毎日キャンパスに通うようになった。
新年度1日目の昼、キャンパス内に学生が溢れかえっていた。
「うちの大学、こんなに人がいたんだ!」
と、今更ながら驚いた。

実験の授業以外は、今まで画面上でしか見たことのなかった講義。
階段状の座席に教壇。満員の大教室。
「The・大学」という感じでとても新鮮だった。

キャンパスを歩く学生を見ると、大学生っぽい服装をしている人が多かった。
「大学生っぽい」というのは、通う大学によっても変わると思うが、僕の大学は比較的おとなしい(?)人が多いので、服装もシンプルできれいめの人が多い印象だ。

気づいてしまった

「大学生っぽい大学生活」が始まり、浮ついた僕はそのうちあることに気づいてしまう。

なぜか、キャンパスですれ違うかっこいい・かわいい男の子ばかりを無意識に目で追っていたのだった。
「あの服おしゃれだなー」とか「リュックよりもトートバックの人が多いのかなー?」とか、最初は服装についての関心だったけれど、いつしかそれは「あの子かわいいなー、かっこいいなー」に変わっていた。

女の子もきれいだし、かわいいと思うけれども、目で追ってしまうのは男の子だった。
このことをきっかけに、僕の意識は動き出した。

鬱々とした時期

もともと、高校生の時には自分が男の子を好きになる(こともある)ことを自覚していたので、「やっぱりそうなのかな」という感じではあった。
しかし、それまでと違ったのは「女の子には恋愛感情を抱かないかもしれない」という点である。

一般的には、異性と同性どちらも好きになる人を「バイセクシャル」、同性を好きになる人を「ゲイ」と呼ぶことが多い。
しかし、実際の性的指向は0か1かのはっきりしたものではなく、「異性を好きになる可能性:同性を好きになる可能性」の比には個人差がある。

ゲイの人たちの間では、「ゲイ寄りのバイ」という表現が使われることがある。
人によって解釈が若干異なるかもしれないが、「どちらも好きになるけれど、どちらかというと同性が好き」という状態だと思う。

当初、自分はゲイ寄りのバイだと思って過ごしていたが、この時期からは「普通に(単に)ゲイなんじゃないか」と思いはじめた。

同時に、大学内ですれ違う男の子を目で追ってしまう自分に対して、嫌悪感や罪悪感のようなものを抱き始めた。
「どうして自分は男の子ばかり意識してしまうんだろう」
「こんな調子でこれから先、生きていけるのかなぁ…」
別に特定の誰かを好きになったとかでもないのに、かっこいい・かわいい男の子を見ているとなぜか虚しくなってきて、胸が破裂しそうだった。
よくわからないこの気持ち。
それから1年近く、鬱々とした気分が時折襲ってきた。

自分と向き合う

毎日鬱々としていたわけではないけれど、自分の生き方や考え方の根本的な部分に関わるこの悩みをどう解決しようか、あるいはどう向き合おうかと思案した。

セクシャルマイノリティに関する本をいくつか読んでみたり、インターネットで情報を仕入れたりした。
noteやTwitterの投稿も読むようになった。

色々と勉強して、性的指向や性自認についての一通りの知識や概念を身に付けることができた。
「自分って何なんだろう」と向き合う時間がもてたという面では、必要な時間だったのかもしれない。

吹っ切れた!?

そんなこんなで季節は巡り、冬になっていた。
その頃、同じ学科にちょっと気になっていた男の子がいた。
雨の日に傘が壊れて困っていたところ、その子は「良かったら入って!」と傘に入れてくれたのだった。
お言葉に甘えて相合傘をさせてもらった(そんなので意識しちゃうとか自分チョロすぎだけどな!)。

相変わらず「自分って何なんだろう」状態だった僕は、男の子と相合傘してドキドキしている自分を客観視して「やっぱり男の子が好きなんだな」と思うようになった。
その後も、実験の授業で一緒の班になったりして関わることはあった。
「次回も同じ班になれたらいいなぁ」と思っていた。

しかし、僕は現実を知ることになる。
ある日、その子を大学内で見かけ、話しかけてみようと思ったとき、その子のそばに1人の女の子がやって来た。

僕は、話しかけるのをやめて離れた。
2人で楽しそうに話し始めたし、なんかプレゼントみたいのも交換してる!?

2人が付き合っていたのかは分からない。
ただの友達なのかもしれない。
分からないけれど、やっぱり大半の男の子は女の子と付き合いたいんだろうな、と実感してしまった。

なんとなく、このことをきっかけに吹っ切れたというか。
「あ、自分は女の子には興味がなくて、男の子が恋愛対象なんだ。」と完全に自覚した。

ようやく自分がゲイであることを自分で認められるようになってきた。



そんなわけで心の余裕が少し生まれた僕は、3年生になりnoteをはじめることにしました。
自分の感じたこと、考えたことを書き残しておきたいと思って、ゆるーく続けて丸2年。
20以上の記事になりました。

あくまで「備忘録として」綴っていますが、多くの人に読んでいただき、時にはコメントを寄せてくださる方もいて大変嬉しいです。
ありがとうございます。


「大学生活を振り返る」というテーマでしたが、どちらかと言えば「大学生の僕が自分と向き合い、noteをはじめるまで」になりましたね。

今後もゆるーく投稿していきますので、よろしくお願いします。
それではまた~

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