ニートの小噺表紙

ニートの昔話~虫について~

 どうも、ニーフリでおなじみニートこと守田です。はやくもネタがなくなってきたというか昔を思い出そうとすると、頭が…!っていうのは冗談で、なんというか、あんまり記憶に残ってないというか…本当に何をして生きて来たかちょっと頭を抱えているところです。パンツ状態で。

 なんかズボンが暑くなってきて、ついつい脱ぎ捨ててしまうのですが、高確率でお腹を壊すので、パンツマンはお腹の強い人向けです。
 話がそれましたが、そんなわけで、今日は私が虫ダメ人間になった経緯を思い出してみようと思います。

 いまでこそ、引き籠りのニートですが、昔はそれはそれはアウトドア派でした(誰も信じてくれない)。他人の塀の上を駆け、土手に上がり、川へ遊び、海にまで走って行くような、そんな元気な小学生だったのです。そのころは虫なんてへっちゃらで、バッタやらおけらやら蝉なんかをとったり、カブトムシの飼育からクワガタの飼育までやっておりました。あとは、蝶を眺めたり…あ、いや、眺めるのは大丈夫でした、今でも見るのは平気です。何がダメかというと、触ることと突然飛んできて身体もしくは服にとまるあるいは家の中で割と大型の虫に出くわす、などそういう状況が全く駄目です。
 子供時分なら、割と平気だったことが突然できなくなるのは知ってしまったから、かなと思います。
 では、完全に触れなくなった経緯をお話しましょう。

 あれは小学1年か2年の夏のことでした。その日も元気に虫取り網を持ち、麦わら帽子を被り、庭の木で友達と蝉を捕獲しておりました。あの頃すでに主流はクマゼミ(割とでかいヤツです。透明の羽の)でシャアシャアと庭でやかましく合唱していたのを覚えております。たくさんおりましたので、割と簡単に捕獲できました。友達が一匹とったので、私にそのクマゼミを渡し、「もってて」と。私も別段怖くなかったので、「うん」と軽く持ったのが事の始まり。
 何というか、蝉の持ち方を誤ったとしか言いようがないのですが、蝉の身体の横を抓む様にして、持つところを、何を思ったのかグーで握る様に持っておりました。故におこった悲劇。
 私は蝉を握りしめた(それでもギュッと持っていたわけではない。軽く逃げない様に持っていた)まま、友達がもう一匹とる様をぼんやり眺めておりましたところ、なんか痛いぞ、と。手に違和感を感じ、蝉の脚でも(割と昆虫の脚って痛い)引っかかっているのかなと、蝉を握っていた手を見て、蒼白
「な、なんじゃこりゃ~~~!!」
なんと、私の手に、蝉が樹液吸うためのストロー刺してるじゃないですかー。もうやだー。なにこれー。こわいー。いやー!と。
 急いで手をパーにしたのに、ストロー取れないじゃないですかー。蝉逃げないじゃないですか。なにこれ無理。まじ無理。慌ててもう片方の手で引きはがしたけど、気持ち悪さって消えない。消えてくれない。半泣きになりながら、「もう蝉むり~~~!」と友達に訴えたのが、私が虫ダメになった始まりです。

生理的に無理です


 それまでは「蝉が自分に危害を加えてくる」、などという認識は無かった為、ここで初めて私は「蝉って人間にもストロー刺してくる」、という認識に変わってしまったのです。それ以来、多分今まで私が平気で触れていたすべての虫たちは、いつ牙をむくか分からない、という考えに変わり、よくよくみたら気持ち悪い、という思考になってしまったのです。

 そんな経験をし、そこら辺にいる虫が気持ち悪くなり、蝶々ですら、怖い存在になったのは、すべての昆虫は人間に襲い掛かる、という謎の妄想に憑りつかれたからに相違ありません。いやまあ遠くを飛んでいる分には全然いいのですが、私の方にさえ飛んでこないなら全然いいですし、私のテリトリーに出現しなければ問題ないです。だから根絶やしにしてやる、とかは全然思ってないので、どうぞ近寄ってこないでください虫たちよ。
 だから羽のある虫足の速い虫とかは本当に怖い。毒持ってるとか針持ってるとか、強力な顎もってるやつとかは当たり前ですが本当に恐怖です。あと動きが不規則過ぎて私がついて行けないのも怖い理由になります。それから虫って感情が全く読めないので、そこも恐ろしい要因になっているのだと思います。何かしらの意志の疎通が出来ると言うのなら、もう少し怖くないのですが、全く持って何を考えているのか分からないと言うのは、あのガラスの様な独特の目に我々人類が一体どのように映っているのやら、想像できないのも恐ろしいのです。
 そんなわけであまりにも虫が怖すぎて、歩道にカマキリが居た時、横を通ったら飛んでくるんじゃないかとか考えてたら、その先に進めなくなり、小一時間睨み合ってたこともありました。あと、夏の夕暮れになるとカナブン(我々はブイブイって呼んでた)が飛び回り、耳の横辺りを通過するたびに悲鳴を上げる始末です。
 でも、芋虫は平気なんですよ。脚遅いですし、羽ないですからね。でも中には毒持っているやつとか多いので、触ることはしませんが。そっとしておくのが一番です。けれど公園などに行くと最近の親御さんはあんまり虫に詳しくない様子で、蝶と蛾の幼虫の区別もつかないみたいで聞いててハラハラします。分からないなら調べれば良いだけの話なのですが、それをしないのですなぁ…。身を守るという観点からも、お子さんと一緒に、それこそスマホがあるのだから写真を撮り、家で調べてみるといいのになと、おばちゃんはそっと思いますねぇ。

 大丈夫だった時分は、庭のみかんの木に揚羽蝶が卵を産みに来るので、幼虫を探しては、捕ってきて虫かごに入れて、新しい葉っぱを与えつつ蝶になるまで育てたりしておりました。無事に蝶になればそれこそ感動するのですが、中には既に他の虫に卵を産み付けられ寄生されている個体もいて、蜂が誕生したりもしましたし、蛹から羽化するときにうまく蛹から出られず、そのまま息絶えたものもおりました。そういうのを見て、きっと子供なりにいろんなことを学んだように思います。(面白いのは小さい頃は揚羽蝶ばかりだったのが、近年カラスアゲハばかりになったこと。気温が上がって来てるんだなと思いました。)


 さて、虫にも五分の魂…殺生はあまりしたくないので、どうか遭遇しませんようにと祈るばかりです。触れないので家に出現したら、やっつける道しかないので…申し訳ない。
 うちのサバトラ猫のあっちゃんは、虫発見器かなっというくらい虫に敏感なので、うちに入ってきたら残念ながらあっちゃんに発見されてあえなくお陀仏です。

 あと、余談ですが、うちの姉は割と虫が大丈夫な人なのですが、三つ子の魂百まで…なのでしょうか。あやつは幼いころに、土手のバッタを絶滅させるんじゃないか、というくらいに、毎日バッタを捕ることに執着してました。なにがあんなに面白かったのか、私にはいまだにわかりませんが、大量のバッタを虫かごにギチギチにつめ、一晩放置。いや、死にますよね、あんなギチギチに詰め込んだら…餌もないのに…。それを家の前の原っぱに捨てる。これを毎日繰り返してました。バッタジェノサイド計画です。本当に恐ろしい女です。土手のバッタが少なくなった要因の一つの様な気がしてなりません。罪深いです。そんな姉は別に虫は平気だと言う事です。

 さてさて、今日は虫が苦手なことについてお話してみました。
皆さんはどうですかね。虫。これから増えますね。私が悲鳴を上げる回数も増える事でしょう。お互い平穏に暮らしたいものですね。

 ここまで読んでくださってありがとうございました!
 

 四コマ漫画ニーフリ!の方もぜひ読んでみてくださいね~!お時間ある方は動画の方も観てやってくださいませ~!宜しくお願いします!
 そろそろ書籍化してもいいんじゃね…?一生懸命描いてるんだから~!)^o^(

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