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【本要約】「イシューからはじめよ」を読み返したので、図解で解説記事にしてみた

こんにちは。

ノーコードを使用してプロダクト開発をさせていただいている蒼士(@Soushi_nocode)と申します。

さて、ここからが本題です。


普段はノーコード関連のことやプロダクト開発の記事を書いていますが、今回は、本の要約、感想記事を具体例をふまえながら書いてみたいと思います。

扱う本は、安宅和人さんが書かれた「イシューからはじめよ」です。


全ビジネスマンが読むべきとも言われるこの本を今回改めて読み返したので、記事にしてみたいと思います。


参考程度にご覧いただければ幸いです。



☑️脱「犬の道」

「犬の道」とは

・「とにかく働け」
・「とりあえずやってからものを言え」

というような考え方のことです。

一般的にはわからなくもない考え方かもしれませんが、このような考え方はやめるべきであると主張されています。


では、どうすればいいのか。

それは、まず、「本当に解くべき(答えを出す必要性が高い)問題」を見極め、その後に、その問題に対する解の質を高めるべきであるということです。

図解すると、下記のようになります。

バリューのある仕事
参考:イシューからはじめよ


☑️脱「犬の道」のために

脱「犬の道」のためには、まずは本当に解くべき問題を見極める必要があります。

そこで重要になってくることがいくつかあります。
下記、いくつか抜粋をし、ご説明をさせていただきます。


1. イシューの分解

2.  一次情報に触れる

3. ストーリーラインと絵コンテの構築


では、それぞれ詳しく書いてみます。


1. イシューの分解

本質的な選択肢
参考:イシューからはじめよ

シンプルに言えば、「分けろ」ってことです。

本文では、「サブイシューを出す」と表現されていますが

・モレなく
・ダブりなく
・意味のある切り口、カタマリで

要素分解をしていくということです。


よく例としてあげれれるのは売上ですよね。

売上=単価 × 販売数
  =顧客数 × LTV
  =見込み顧客数 × CVR × 単価 × リピート率
  =A支店売上 + B支店売上 + C支店売上
  =A事業 + B事業 + C事業… などなど

このように、さまざまな切り口、さまざまな粒度で分けていくことができると思います。


また、「飲料業界の市場にて、Aという飲料物のシェアを拡大していきたい」という場合も、この考え方を利用してマーケティングをしていくことができると思います。

例えば、Aという飲料物は、「食事の際に飲むもの」というコンセプトを持っているとします。(ジャストアイディアなので、曖昧になっておりで恐れ入ります、、)

具体的にどのように進行をしていくことが考えられるのかというと

下記図のように、まず縦軸に「Aという飲料物」と「競合の飲料物」を、横軸に「朝食」「昼食」などを取り、つまり、それぞれの飲料物はどのようなオケージョンで飲まれるのかを考え分解していき、それぞれ状況はどのようになっているのかを仮説やデータをもとに考えていきます。

こうして考えていくと、シェアを伸ばしていくにはどこにチャンスがあるのかということがわかりそうですよね。

そしてその後

・「なぜそれが起きているのか?」
・「どんな状況が実際に起きているのか?」

などを考えいき、それに基づいて仮説を立案して施策を講じていくという大きな流れです。


話がマーケティングの方にすこし逸れてしまいましたが、いたってシンプルですよね。

要素分解をしていくことで

・全体はどのように構成されているのか
・重要な因数は何なのか
・どのような打ち手を講じるべきか

などが浮き彫りになってくると思います。

また、フレームワークとして用いられる「マーケティングファネル」や「カスタマージャーニー」、「3C分析」や「7S」などもこの考え方からできていると言えます。


この「分ける」という考え方は、仕事をしていく上で、また、生きていく上で根幹となる重要な考え方ですよね。


2.  一次情報に触れる

これは「誰のフィルターも通っていない現場の情報に触れる」ということです。

確かに、「誰かしらによってフィルターがかかっている情報」というのは、場合によっては、その人の利害が関わっていたりすることなども考えられるので、ビジネス上の仮説を立てていく上でその情報をメインで活用することはリスクがありますよね。

また、これはつまり、「空(課題認識)・雨(洞察)・傘(結論)」でいう「空」の部分になると思うので、2次情報、3次情報を鵜呑みにすることなく、情報収集を進行していくべきであります。

やはり、いくら書籍や論文を読んでも、いくら会議で議論をしても、現場で肌で感じなければわからないことはあると思います。


プロダクト開発をしていく大きな流れとして

①ユーザーニーズのヒアリング

②得た情報をもとに仮説立案

③仮説を実行して検証

ということがあると思いますが、「一次情報に触れる」というのは、これの①の部分のことですね。

いわゆる「ユーザーヒアリング」のことであり、そのプロダクトを使用しているユーザーのところへ出向いて対話をするということです。


そこでは、「ファクト収集をする」ということが第一です。
なぜなら、ファクトのない仮説はただの自分の考えになってしまうからです。

「ファクトをもとに仮説を立て、それを検証していきながら顧客のインサイトを見つけていくということ」が、もはやビジネスの規制のようなものだと思います。


3. ストーリーラインと絵コンテの構築

ストーリーラインの構築とは、分解したイシューとそこからうまれた仮説に基づいて、最終的に主張したいメッセージを作り上げていくということです。

イメージは下記の図になります。

ストーリーラインの構築
参考:イシューからはじめよ


絵コンテの構築とは、それぞれのサブイシューに対して必要な分析や検証をグラフなどを用いてまとめていくことです。

いくら筋の良い仮説のように思えても、そのバックにあるエビデンスや洞察がわからなければ、聞いている側はなんとも納得し難いですもんね。


サブイシューそれぞれによって適切なグラフの選択をし、「どのような軸の構成で、また、どのような間隔で数値を取れば最も伝わるのか、意味のあるグラフになるのか」ということを考えながら構築していきます。

比較
参考:イシューからはじめよ
構成
参考:イシューからはじめよ
変化
参考:イシューからはじめよ


☑️まとめ

今回は、名作「イシューからはじめよ」の要約をしてみました。

自分の中で、この本は定期的に読み直したい本であります。


リソースがカツカツになってしまっている時など、「目の前のタスクに日々追われてしまってただひたすら疲弊してしまう」というご経験は、お忙しい皆さんもあるのではないのでしょうか。

「結果を出す」ということは、「自分が生み出す価値の最大化」であると思います。

なので、「意思決定」、つまり、「何に取り組むか」に対してレバレッジがかかるということになり、だからこそ、その「意思決定の質」が重要であるということです。

アインシュタインも

問題解決に1時間あったとしたら、55分は問題について考え、5分を解決策に費やすだろう。

アインシュタイン

という言葉を残しており

ドラッカーも

経営における最も重大なあやまちは、間違った答えをだすことではなく、間違った問いに答えることだ

ピーター・ドラッカー

という言葉を残していることも有名かと思います。


当記事では、ほんの一部を自分なりにまとめてみているだけなので、もしご興味を感じられましたら、是非一度、手にとって読んでいただければと思います。


余談ですが、個人的には筆者の安宅さんの「残すに値する未来を。」という言葉が好きです。笑


現状、人口減少や高齢化、また、生産性やGDPの低下等々の問題で「やばいやばい」と言われている日本になっていると思います。

なので、まだまだ若造の自分も少しでも「日本再興」に向けて貢献ができるよう、日々これからも精進したいと思います。


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