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学校を休む選択をした娘にできることって。
ぴぃは、中学生になってから初めて学校を休んだ。
数日間、ヘドロのように止まらない文句や愚痴を吐き続け、「もう疲れた」「学校行きたくない」を呪文のように言い続けた翌日のことだった。
朝、起こしに行くと、細く目を開けて「今日は休む・・・」とぴぃは言った。
私はどこか安堵の思いで、「うん、今日はしっかり休もう。」と伝えた。
その安堵の表情に安堵したのか、今までなら行かないと決めた日はそのまま二度寝に入るはずのぴぃはそのまま起きてきた。
朝ごはんを一緒に食べ、中学生の登校時刻がすぎた頃、ワンコの散歩に誘うと「一緒に行きたい」と言った。
久しぶりに会ったワンコのお友達とその飼い主さんとの会話を楽しむぴぃ。
散歩コースである中学校の裏を通りながら、あそこが「ぴぃの教室だよ」と大きな声で言っている。
あぁ、これこれ。
と思って、謎に心が落ち着いていくのを感じた。
ここ数日、ぴぃのヘドロを受け止め続け、たまらずnoteにこぼした私。
ぴぃが学校を休むという選択をしたことに、こんなにもホッとしてしまう。
休んだ自分を受け入れ、今を楽しもうとしている姿に、成長を感じていた。
午後は一人で買い物に行き、ぴぃが買ってきてとリクエストしてきたものを余分に買って帰る。
今日はしっかり労おう。甘えさせよう。
家に帰ると、午前中とは打って変わった姿のぴぃが待っていた。
どこかイライラし、リビングで寝ながらipadに描いている絵を何度も描き直す。
「もー!!」「あーー!!」「はぁ〜」と言葉にならない声を吐きだす。
そしてまた、「学校やだ」とこぼし始めた。
一人の時間に、色々考えてたんだろうな。
思ってたようにいかない、うまくいかない自分にイライラしてるんだろうな。
私はぴぃのそばへいき、いつものように「疲れたよね、頑張ってるもんね」そう言って体をさする。
すると、「甘やかさないで・・・」とぴぃが言った。
甘やかされてるって思うんだな、と思いながら「いいじゃん、ママの特権なんだから」と、前身マッサージに切り替える。
前身マッサージから耳かきに切り替えると、ぴぃはたちまち眠りについた。
お昼寝するなんて、何年ぶりだろうか。
それぐらい、細胞レベルで疲れていたんだなと実感した。
午前中のぴぃに勝手に安堵して、勝手に成長を感じていた私。
自分のことばっか考えてたなと気づいて少し反省。
1時間半ほど眠っていただろうか、起きてからのぴぃはなんだか少しスッキリしたように見えた。
夜ご飯を食べ、珍しくぴぃの方から一緒にお風呂に入ろうと誘われる。
ぴぃ「明日は学校に行くね。なんだか明日は行ける気しかしない!!」
私「お、その言い方かっこいいねぇ〜。」
お風呂から上がり、うまくいっていなかった絵の続きを描き始めたぴぃ。
そして、おもむろに自分の携帯を確認すると、
ぴぃ「え?〇〇からLINEで、『体調大丈夫?』って来てるんだけど!?」
すでにLINEグループでクラスメイトとの何人かとは繋がっていて、隣の席の男の子からの個別LINEが来ていた。
確か、遠くの学区から一人だけ来ている男の子で、好きなアニメの話で盛り上がったとぴぃから聞いていた。
夕方、担任の先生からは、「とても元気で明るく過ごしてましたから、疲れたんでしょうね。」と連絡を受けていた。
お友達が一人もいない状態で入学して、不安だったろうクラスメイトに、ぴぃの明るさが安心を与えていたんだなって思うと誇らしかった。
ぴぃはもうすでに、新しいクラスに爪痕を残していたんだなって思うと微笑ましかった。
思わぬ相手からのLINEで、すでに学校に行ける気しかなかったぴぃの心に拍車がかかる。
『ありがとうね!体調はもう大丈夫!!明日は行けそう!』と返信したぴぃ。
久しぶりにパパと私よりも先に「おやすみ」と言って自分の部屋へ入って行った。
聴いて寄り添う
もうこれしかないのだ。
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