今日で夏休みが終わった。明日からまた始まる。
「明日学校に行く。」
いつものようにYouTubeを見ながら朝ごはんを食べているぴぃが言った。
緊急事態宣言が長引いたことで、ぴぃの学校は、9/1〜3まで、クラスの人数を前後半に分けた一時間程度の分散登校になった。
ぴぃはちょっと前に、「9月になったら学校に行くから」となんの脈絡もなく言ってきた時があった。
でもえらいもんで私は、その言葉に対して一喜一憂しない免疫がしっかりついていた。
分散登校の知らせが来たのは先週。
あらかじめ知らせたというよりも、まるで他人事のようにニュースを伝えるような感じで「また分散登校になるらしいよ」とぴぃに口走っていた。
言ったあとに「あ、もっと慎重に言わなきゃいけなかったかも」と少し焦った。
いつからか、長い休みが終わる時、「学校なんて始まらないで」って思う私がいる。
「学校は行かなくてもいい」と思えるようになったのは、ぴぃのことを知れば知るほどだった。
頑張りすぎる、いろんな人の気持ちに敏感すぎる、空気を読みすぎる。
自分が持っている以上のエネルギーを使って過ごす場所、疲れるよね?と。
ぴぃのペースで学べる方法はあっても、学校以外の選択肢はぴぃの中にはない。
それでも、行きたいんだと言われれば、全力でサポートする以外はなくて。
行けたら行けたでOK、でも行けなくなったらまた・・・とか考えてしまう。
今のまま、行かなくても元気に楽しく、やりたいことをやりたいようにやろうよ!
みんなが学校行ってる時間に、みんなができないこと、たくさん経験したり、体験しに行こうよ!
今は、ぴぃの心のエネルギーをたくさん貯める時間なんだよ!
異常だと思ってた生活が、いつからか通常になり、ストレスのたまらない生活の仕方もわかってきた。
私にとっては、学校の存在が弊害と思ってしかたない。
学校なんてなければ、ぴぃがここまで心揺さぶられることもなかったんだ。
・・・でも、そんな風に思ってるの、結局私だけなんだ。
ぴぃは明日、学校へ行くらしい。分散だから行けるらしい。
まず、今日が何日で何曜日か知らない生活だったのに、明日から学校ってのは知ってたんだね、それがすごい。
だったら、明日の準備しとく?となって気づく。
上履きがない。
修学旅行に持っていったのが最後だから、旅館に忘れてきたのかも。
上履きがないと知った瞬間、ぴぃの顔は曇った。
なんでないんだ!とパニックになって「じゃぁ行かない」ってなるかと一瞬かまえた。
「じゃぁ靴下でいいよ」とあっさりぴぃは言った。
強くなった・・・のか、成長した・・・のか、
このパターンは、「せっかく行こうと思ったのに!」と大泣きする以外の流れを私は知らない。
でも、そんなことはどうでもいいぐらい、ぴぃは明日学校へ行こうと思っているらしい。
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