それでも薬を増やすことにした。
今日一つの覚悟を決めて児童精神科へ行く。
前回の通院時は、ぴぃのミッケの再燃を後退とも悪化とも思っていない自分がいて、先生にはぴぃができていること、がんばっていることを告げた。
それでも先生は、「お薬増やしましょうか?」と言った。
なんで?なんで今の流れからお薬を増やすってなったんだ??
私はまだ覚悟ができていなくて、「逆にどう思いますか?」と聞くと、
その時点では入院についても後ろむきな反応をする私に、先生は言った。
「お母さんが変わらなきゃいけない」
・・・これでもだいぶ変わったんだけどな、伝わらないんだな。
薬の量については次回にまた話し合うとして、また重い荷物を抱え、この人とは分かり合えないと思いながら帰った。
前回の通院以降、ぴぃのミッケは荒れに荒れ、私もブレにブレ、いよいよ自分の口からぴぃに入院を促すまでいった。
ミッケに振り回される自分たちを傍目にみながら、頭の中ではいつもこの言葉がよぎっていた。
思春期になるとミッケのコントロールは難しくなる。
これは、先生が一貫して言い続けてきたことの一つ。前回も言われた。
もしかしたら、本格的にその時がきたのかもしれない。
悔しいけど、結局、先生の方が先が見えてるんだな。
覚悟して薬を増やそうと決めたのは、洗った回数申告制度の前だった。
昨日、パパともう一度話し合って、現時点のぴぃは手洗いをコントロールしようと頑張っているけど、根本の不安は消えてないし、思春期にも入ってくるからお薬は増やそうと改めて決めた。
そして今日の診察の時。
手を洗った回数申告制度について話すと、先生はびっくりしていた。
それでも私は「お薬増やします。」と告げる。
「頑張ってるのに増やすんですか?」と聞かれ、
前回の通院後に著しく症状が悪化したこと。
あの時は、頑張れてると思ってたから、薬を増やすことにピンとこなかった。
今ぴぃはとても頑張っているけど、これが長続きするとは正直思えていない。
先生が前回、「増やしましょうか?」と言ったことが、なんであのタイミングだったのかずっとひっかかっていた。
この1ヶ月のぴぃを見ていて、「思春期に入るとコントロールできない」という言葉が重みを増してきたと伝えた。
私が伝えたことに対して、先生は何も意見をしてこない。
そっちの方がいいですね、とも、もう少し様子を見ましょう、とも言わない。
何も言わずに聞いて、「効くとは限らないけど」と言いながら、少量薬を増やした処方箋を渡してきた。
結局最終判断はいつもこちらにある、それがいつも不安。
児童精神科の先生って、どこまで見えていて、どこまでわかるんだろう。
診察室を出る直前、先生は言った。
「ぴぃちゃん、手を洗わないようにした初日、本当にがんばりましたね。」
「はい!!!私もそう思います!」
なんだか悔しいけど、今日は荷物が軽い。
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