![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59147027/rectangle_large_type_2_f36d3ee1dd7fea49d64b4692b3d4fd60.png?width=800)
大人の階段を上がった娘と、覚悟を固めた母。
ちょっと前に、ぴぃは大人の階段を一つ上がった。
大人の「女性」になったのだ。
私自身は、同級生より比較的遅れて階段を上がったから、ぴぃはまだまだだと思ってた。
最初は戸惑ったけど、ぴぃはそこまで不安がっている様子はなかった。
どこかワクワクしているようにも見えた。
「ママの時はどうだった?」ということを逐一聞いてくる。
そして、頑なに着てくれなかったパット入りのキャミソールを着ると言い出だし、「今日1日でたくさん大人になった気分。」と笑いながら言っていた。
初日のぴぃはお腹も痛くない、気持ちも悪くない、体もだるくないと言っていたが、2日目のぴぃは、さすがにだるそうにしていた。
ゲームにも集中できないと、ほとんど横になってYouTubeを見ながら不安そうにしていた。
私は、PMSがきつい方で、一番ひどい日はほぼ寝たきりとなる。
そんな時は、パパとぴぃがいつも優しくしてくれ、サポートしてくれる。
だから、私もぴぃに寄り添い、ぴぃの発する不安をたくさん共感した。
私は、ぴぃが不登校のまま、強迫性障害を抱えて思春期を迎えることが、ずっとずっと怖かった。
児童精神科の先生には、思春期になると・・・という脅しに近いことを何度も言われてきた。
どうすることもできない、準備しておくこともできない、ただ覚悟するのみだった。
ぴぃが成長していくことは楽しみで、成長を感じると嬉しいのに、何かどこかでざわついていた。
ところが、ぴぃが大人の階段を、明らかに一つ上がったことを目の当たりにした日。
なんだかすごく感慨深い気持ちになった。
うまく言えないけど、喜びに近い気持ち。
「トイレの頻度が増えたから、ミッケもあるぴぃには正直キツいよ。
めんどくさいし、しんどいけど、ママはずっとこんな思いをしてたんだね。」
とぴぃは言った。
その言葉に、味方が増えて嬉しいというよりも、私がぴぃの一番の味方になってあげれるんだと実感が湧いたのだ。
それが嬉しかった。
この先きっと、ホルモンバランスが崩れて、どんどん心のコントロールの効かない日が来ると思う。
しっかり受け止めよう。
一番の味方でいてあげようと、もう一度覚悟を固めてみた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?