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大人の階段を上がった娘と、覚悟を固めた母。

ちょっと前に、ぴぃは大人の階段を一つ上がった。

大人の「女性」になったのだ。

私自身は、同級生より比較的遅れて階段を上がったから、ぴぃはまだまだだと思ってた。

最初は戸惑ったけど、ぴぃはそこまで不安がっている様子はなかった。

どこかワクワクしているようにも見えた。

「ママの時はどうだった?」ということを逐一聞いてくる。

そして、頑なに着てくれなかったパット入りのキャミソールを着ると言い出だし、「今日1日でたくさん大人になった気分。」と笑いながら言っていた。


初日のぴぃはお腹も痛くない、気持ちも悪くない、体もだるくないと言っていたが、2日目のぴぃは、さすがにだるそうにしていた。

ゲームにも集中できないと、ほとんど横になってYouTubeを見ながら不安そうにしていた。

私は、PMSがきつい方で、一番ひどい日はほぼ寝たきりとなる。

そんな時は、パパとぴぃがいつも優しくしてくれ、サポートしてくれる。

だから、私もぴぃに寄り添い、ぴぃの発する不安をたくさん共感した。


私は、ぴぃが不登校のまま、強迫性障害を抱えて思春期を迎えることが、ずっとずっと怖かった。

児童精神科の先生には、思春期になると・・・という脅しに近いことを何度も言われてきた。

どうすることもできない、準備しておくこともできない、ただ覚悟するのみだった。

ぴぃが成長していくことは楽しみで、成長を感じると嬉しいのに、何かどこかでざわついていた。

ところが、ぴぃが大人の階段を、明らかに一つ上がったことを目の当たりにした日。

なんだかすごく感慨深い気持ちになった。

うまく言えないけど、喜びに近い気持ち。


「トイレの頻度が増えたから、ミッケもあるぴぃには正直キツいよ。
めんどくさいし、しんどいけど、ママはずっとこんな思いをしてたんだね。」

とぴぃは言った。

その言葉に、味方が増えて嬉しいというよりも、私がぴぃの一番の味方になってあげれるんだと実感が湧いたのだ。

それが嬉しかった。

この先きっと、ホルモンバランスが崩れて、どんどん心のコントロールの効かない日が来ると思う。

しっかり受け止めよう。

一番の味方でいてあげようと、もう一度覚悟を固めてみた。

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