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久しぶりの授業参観前日に心乱れる娘。

今日はぴぃの授業参観があった。

参観できるのは保護者一名、さらに、4時間目までの授業を分散しての参観となった。

私が参観できるのは3時間目の国語の時間と割り振られていた。

国語の授業では、生徒一人ひとりが自作の詩を発表するということは、1週間前からぴぃに聞いていた。

私が国語の時間に参観することも伝えてあった。

ぴぃは当初、「詩を発表するの恥ずかしいな〜」と少し照れたように言う程度だった。

ところが、昨日の夜になって突然、「あの詩を発表したいくない!!ヤダヤダヤダ!!」と大声をあげて泣き出した。

詩の内容について嫌だと言っているのかを確認すると、どうやらそうらしい。

代わりの詩があるから発表するならそっちがいい、とも言っている。

ただ、恥ずかしいから発表したくないという言い分が先生に通らないし、通ったところで書き直す時間がない、とパニックが加速する。

本来であれば発表したがりのぴぃが、なんとか代わりの詩が発表できる方法を考えようと私もパパも必死に考えを巡らせ提案するが、ぴぃは反発するように泣き続ける。

ハッとして思い直す。

この「詩を発表したくない」というのは本音じゃないかも。

そもそも学校へ行きたくないという気持ちの表れで、詩の発表はただの理由づけかも。

暴れ泣きじゃくるぴぃを抱きしめ、背中をさする。

ぴぃ「嫌だ嫌だ嫌だよ〜!!!」

私「うんうん、嫌だね。嫌なもんは嫌だね。」

背中をさすりながら、ひとしきり泣かせ、ぴぃが落ち着いていくのを待つ。

できれば嫌なことを少しずつ乗り越えてほしい、耐える力をつけてほしい、私のそんな思いが落ち着いていくのも待つ。

両方が落ち着いたところで伝える。

私「ぴぃ?ここ、無理するとこじゃないかも。今は嫌なことをするより、できることをやろうよ。みんなと同じことを全部じゃなくて、ぴぃが今できることを少しずつ、ぴぃのペースでやる。休み休みでいいんだよ。」

ぴぃ「でも、1,2時間目は美術だから学校は休みたいくない。」

なるほど、学校を休みたいんだけど、捨てきれない美術の授業を上回るほどの行けない理由を一生懸命探してたんだね。

そしたら混乱しちゃったんだね。

私「ママは2時間目の美術の時間に参観を変更してもらえるように先生に連絡する。美術終わったら一緒に帰ろう。」

ぴぃ「そんなことできるの?」

私「うん、参観時間の変更は事前連絡すればいいみたい。」

ぴぃ「そうしよっかな。」


しばらくすると、ぴぃはすっかり落ち着きを取り戻した。

ぴぃ「なんかもう明日の詩の発表どうでも良くなってきたわ。とりあえずちゃんと学校行くわ。」

私「ん?じゃあママは予定通り、国語の時間見に行っていいの?」

ぴぃ「ぴぃが決められないから、ママが見たい時間に来て。」

私「んじゃどのみちママはぴぃの好きな美術の授業が見たかったから変更してもらうね。」


そして私は先生に連絡の上、2時間目の美術の時間に参観した。

あぁ、、我が子の授業参観、この感じ、久しぶり。

当たり前なんかない、そう心に刻むように見守った。

元気よく手をまっすぐにあげ、大きな声で発表をするぴぃ。

美術リーダーということもあり、積極的に先生のお手伝いをするぴぃ。

あぁ、この選択でよかったんだ。

ぴぃは詩を発表したくなかった訳でもなく、学校に行きたくなかった訳でもなく、美術の時間の自分を見てもらいたかったのかな。

そんなわがままを言っちゃいけないという我慢が混乱して爆発しちゃったのかもな。

よくわかんないけど、そう思っておこう。


授業が終わると入学前に面談した生徒指導の先生が廊下にいた。

挨拶を終えると、先生がぴぃを教室から呼び出し、4時間目の理科の授業をどうするか聞いていた。

ぴぃは先日、理科の花の解体がきっかけで強迫の症状が出てしまったことで、理科の時間は先生が許可してくれた小部屋で自習している。

ぴぃはその小部屋をぴぃだけの秘密基地と言っていた。

その秘密基地を使うかどうかの確認をしていたのだ。

ぴぃは「もう少し考えます。」と言い、教室に戻っていった。

そして、教室の中から私に手を振り、お友達と談笑を始める。

どうやらこのまま学校に残るらしい。


ぴぃの新しい環境、新しい人との関わり、ぴぃなりに混乱することもあるけど、確かな経験と成長。

見守ってくれる人の存在に感謝して、ぴぃの安心を第一優先に、これからも選択していこう。

あともう一つ教訓、泣きたい時は泣きたいだけ泣かせよう。

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