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不登校の娘にスマホを渡すことへの躊躇。

今日ぴぃはクラスのお友達とスポフェスに向けたダンス練習。

ここ最近、お友達の優しさと明るさに支えられ、ぴぃは段々とお友達の大切さを身に染み始めてるようだ。

不登校になるまでのぴぃは、誰かの役に立ちたくて、みんなのお手本になりたくて、先生にも信頼されたくて、お友達を頼ったり、甘えたりするタイプではなかった。

そして、仲良くなりたいお友達がいても、その子が他に1人でも仲のいい子がいると身を引いてしまう。

不登校になって、毎日のようにきてくれたお友達はいたけど、ぴぃ自身が自分の病状を言えないことで、ずっと埋まらない距離があった。

だがそのうちぴぃはゲームやアニメを通して、自分の好きなものが増える。

それを誰かに話したい、共有したい、楽しみたいと思うことも次第に増えていく。

その誰かとは、親ではなくお友達が良かった。

時々学校に行っては、自分の趣味を分かってくれるお友達、自分が楽しいと思えることを一緒に楽しんでくれるお友達を探した。

クラスのお友達は、時々学校にやってくるぴぃが楽しそうに過ごしていることを喜んでくれる子ばかりだった。

そしてぴぃは週末を挟んではいたものの、3日連続で学校へ行った。

その間に、たくさんのお友達に助けてもらい、一つの目標に向かって一緒に励んでいる。

誰かに頼ること、甘えることを惜しまず、できない自分を全面に出して、楽しい時間を共有している。

合間合間に趣味の話をして、聞いてもらって、今までの時間を急速に埋めているような日々が続いている。


今日、一緒にダンスの練習をしたお友達に、LINEで繋がろうと言われたぴぃ。

あいにくぴぃはキッズフォンしか持っていないので、私のLINEアカウントで繋がることになった。

今まで、どれだけLINEをやりたくないのかと聞いても、いらないと言っていたぴぃ。

遊びに来たお友達同士がぴぃの目の前でLINEのやりとりをしていても欲しがらなかったぴぃ。

そんなぴぃが夜、いよいよ言った。

「みんなみたいなスマホが欲しい。みんなとLINEで繋がりたい。」

これからも渡すつもりがないわけではない。

ただ、今の生活にスマホの存在がどんな影響力を及ぼすかが不安でもある。

そもそもぴぃが使っているiPadの使用ルールなんてものはほとんどない。

欲しいアプリをダウンロードする権限がパパにしかないことぐらい。

やりたい時間に、やりたいように、やりたいだけ使えてる状態。

それでもぴぃは充電が無くなれば充電ステーションにしっかり戻すし、寝る時に自分の部屋に持ち込むこともしない。

自分のマイルールの中で遊べているのが不思議なぐらい。

さて、スマホを持つとどうなるか・・・

欲しいと言われて咄嗟に言ってしまった。

私「欲しい理由がLINEのためだけなら、ある程度の使用制限はつけるよ。ぴぃはまだ未成年だし、iPadほど自由は効かないけど、それでもいいの?」

ぴぃ「それでもいい」


その後パパと相談。

思っていた通りパパも難色を示す。

中学校からでもいいかと思ったが、今ぴぃがお友達の関係を保っていたいと願ってのことなら、私はそれは受け入れたいと思ったと伝える。

そして、私たちが不安な部分は事前にちゃんと話し合って、ルールを持って使いましょうという話をしようとなった。

パパはぴぃが不登校になってから、生活のルールを守るということがほとんどできていないのに、スマホのルールが守れるのかと不安気だ。

私も不安ではあるけど、今あるぴぃの心を守りたいと思うと、渡さないという選択肢が見つからない。

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