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犬も人も信頼は連鎖する。

同じマンションの幼なじみの家に、6歳になるワンコがいる。

そのワンコは6年間、ワンコのお友達がいなかった。

というよりも、散歩中によそのワンコに会うと、牙を剥き出し、威嚇するように吠え、飛びかかりそうになってしまうんだとか。

そろそろ1歳になろうとする我が家のワンコ。

よそのワンちゃんが大好き、むしろかまちょがひどくて怒られるほど。

それでも全くひるむ様子もなく、空気も読めない。

とりあえず、幼なじみのワンコと面会させてみようということに。


我が家のワンコを見るなり、吠えて飛び掛かってきた幼なじみのワンコ。

お互いのワンコを抱きかかえた状態で、ゆっくり距離を縮めていく。

飼い主同士の信頼関係はあるので、お互いのワンコに「大丈夫だよ」と優しく声をかけ、交互に撫でて時間をかけて落ち着かせる。

すると、幼なじみのワンコの表情がだんだんと優しくなっていき、我が家のワンコの顔を舌先で優しく舐めてくれるところまできた。

我が家のワンコは相変わらず空気が読めず、遊びを仕掛けようとするも、まだ若いと感じ取ってくれたのか、無害と感じ取ったのか、もう攻めてくることはなかった。


我が家のワンコを迎え入れる前に、ドッグトレーナーの方に聞いた話がある。

抱っこ慣れしていない子は、飼い主さんとの信頼関係ができていないだけで、愛情を注ぎながら何度もトライすれば、抱っこもできるようになると。

高いところが苦手だったり、トラウマがあるからと、抱っこを避けていては、治療や避難時といういざという時に抱っこしてやれない。

犬だけに関わらず、飼い主との信頼関係を構築することは、責任を持って動物を飼う上でとても大事なんだと改めて思った。

我が家のワンコも最初は抱っこが苦手で、抱き上げると体がカチコチになってしまっていた。

毎日何度も声をかけながらトライしていくうちに信頼関係が築かれ、今では抱っこの状態で寝付くようになった。


信頼は連鎖する。

幼なじみのワンコも、まず自分が信頼している飼い主が私たちのことを信頼していることを感じ、信頼している人たちの飼っているワンコだから大丈夫、という信頼の連鎖が起こったんだと思う。

今日、初めて幼なじみのワンコと我が家のワンコで散歩に出た。

2匹はもう並んで歩けるほど仲良くなった。

我が家のワンコには散歩で仲良くなったよそのワンコがたくさんいる。

我が家のワンコがいることで、幼なじみのワンコは初めましてのワンコ達に吠えることも、飛びかかることもなかった。

幼なじみは、その初めて見る奇跡的な光景を見て、とても嬉しそうにしていた。

この子の可能性を潰していたのは自分達だったのかもしれない、と感じてもいた。

ここでも信頼が連鎖してるんだ。

我が家のワンコが受け入れたワンちゃん達だから大丈夫。

幼なじみのワンコも、今までずっと不安だったし怖かった。

でも、大丈夫って思ったんだ。


なんか、今日の出来事、まるまる人間同士でもある話だな。

信頼してる人が信頼してる人は信頼できる。

苦手だからとあらかじめ決めつけないで、信頼できる人からだったら切り開けることがある。

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