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入学前の中学校に訪問。安心の確保。

ちょっと前に、ぴぃがこの春に入学予定の中学校に電話をした。

ぴぃのような生徒が入学した場合の中学校側の対応と、サポートについてはどんな取り組みを行なっているかを確認したかった。

生徒指導の先生が担当で応対してくれた。

ぴぃのこれまでの経緯を簡単に説明すると、直接会って相談内容を伺うと言ってくれ、改めて時間を作ってもらった。

そして今日、直接中学校へ出向き、担当の先生とお話をしてきた。

まずは、ぴぃの病状について「知識不足で申し訳ない」としながら、理解しておきたいと言ってくれた先生に軽く説明し、今は寛解の状態にあると伝える。

そして、娘の場合は「不安」「ストレス」「緊張」「疲れ」から起因して症状が出てくる傾向があり、家が安全地帯であるという認識をしてもらうため、家では心の安心を第一優先に過ごしていると伝える。

中学校に入学してからの過ごし方で、まず第一に心配なことは何かと聞かれ、正直に学習面と伝える。

ぴぃは5年生あたりから全ての教科においてほとんど勉強をしていない。

ただぴぃ自身は、中学校へ行ったら新しいお友達を作ることと、部活に入ることには意欲がある。

そんな中で、追いついていた方がいいからと、本人の意思意欲とは裏腹に学習刺激はしたくない。

ぴぃが、なんとか中学校生活をみんなと一緒に送りたいと思った時に、なんとかぴぃのペースで学習と向き合えたり、安心して過ごせる環境が中学校にあるかと聞く。

小学校にはなかったけれど、中学校では別室登校の取り組みはしているとのことだった。

現在1〜3年生までの10人弱の生徒が、来る時間もいる時間もバラバラの状態で過ごし、必要があれば教科担任が個別で学習指導をするとのことだった。

絶対的に勉強をしなくてはいけない部屋でもないし、フリースクールと併用して利用している子もいるとのことだった。

利用している生徒は主に、お友達関係だったり、起立性の症状がある子で、ぴぃのようなケースの子はいないとのことだった。

果たしてその場所が、ぴぃの安心になるのかは分からない。

あくまで選択肢の一つ。


ぴぃ自身は親以外の大人に、心の内を話すのが得意ではない。

そんな中で、中学校に入学したら、先生方が自分のことをどこまで知っていてくれているかは不安の一つになると思う。

なるべく早い段階で、「あなたのことはちゃんと分かっています。大丈夫ですよ。」っていう安心を与えてあげてほしいとお願いした。

担当の先生は、小学校でのぴぃの様子、取り組みや対応についてはしっかり引き継ぎを受けるつもりですとのことだった。

そして、今少しでも意欲があるぴぃに、私から「別室登校の選択肢」を伝えるのは、「もし通常登校が難しかったら」という前提のもと話すことになる。

それは安心を与えるというよりも、「難しいかもしれないから」という不安を煽ることになる。

ただ、通常登校が難しくなってから伝えるのでは遅い気がするから、できれば入学してから早いタイミングで学校側からアプローチしてもらう方がいいかも?という私の迷いに、とても理解を示してくれた。


担当の先生はとても親身になって話を聞いてくれ、学校側からのサポートには限りがあるかもしれないが、入学まで少しでも安心が確保できる体制を一緒に考えましょうとのことだった。

先生の理解のおかげもあり、話をしながらとても心強い気持ちでいた。

ただその裏、「ぴぃの安心は中学校にはない」とも思っている自分もいる。

特にぴぃが行く中学校は、公立だが進学校レベルの方針があるとよく聞いていた。

先生も「小学校とは違い、いきなり競争モードですからね・・・」とも言っていた。

それが、少なからずぴぃへのプレッシャーになるであろうとも。


大丈夫、今日確認したかったのは、中学校にぴぃの安心が確保できる環境があるかということだけ。

中学校に行くということも、一つの選択肢に過ぎない。

まずはぴぃが、自分のその時の意志意欲に従って選択できるよう、私が知っておくこと。

知らないって不安。知ってるって安心。

今は私の安心のためだけど、これが、私の今できること。

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