築95年古民家リノベ②:業者選びの難しさと大事だと思うこと
こんにちは!ちはるです。
前回、山口の古民家リノベーションについてお話しましたが今回は続編です。
現在、実家の築95年古民家リノベーションのディレクションをしています。
山口県と遠方ですが私の地元、というか実家(正確には祖父の家)が売り出されて買主候補は私の友人、、という超身内案件なので中心となり動いています。
リノベーションは不動産業者、銀行(住宅ローン組む際)、施工業者、設計士それぞれが関わります。スケジュールの足並みを揃えたり、それぞれがどこまで関与するかアプローチが変わってくるため特に注意が必要なプロジェクトだと思います。
山口の古民家リノベは、地方ということもあり現地の建築士と連携しながら業者選びを進めていますが地方での業者選びには特有の課題があります。
地方ではリノベーションの施工業者自体が少なく、さらに古民家リノベ経験が豊富な業者は限られているため候補はかなり絞られる感覚です。
加えて、今回のプロジェクトではリノベーション費用を住宅ローンに組み込むため計画段階でのスピード感やスケジュールの共有がとても大切です。
スピード感は大切ですがその一方で業者選びは慎重に進めています。
失敗から学ぶ業者選びのポイント
実は、過去に自宅マンションリノベーションの際
私は業者選びで失敗した経験があります。
その時は紹介だったことや自邸だから多少のことは自己判断でなんとか出来るという驕りがあり、結果的に酷い業者を選んでしまいました。
連絡がつかなくなってしまったので途中で契約解除し、
さらに着工金も返金してもらっていないので現在訴訟中です。
そんな経験を踏まえ、今後は絶対に妥協せずしっかりと業者を見極めたいと考えています。
見極めは簡単ではありません。
大丈夫と思って契約した工務店やハウスメーカーが契約後に廃業する可能性もあるんです。
そこで個人的に重視しているポイントは以下の通りです。
建設業許可を持っているかどうか
費用が500万以上になるリフォームは、建設業務許可証が必要です。建設業許可がある業者は、一定の基準をクリアした信頼性のある会社といえます。これは基本的なチェックポイントとして必ず確認。
住宅ローン審査に通る実績があるかどうか
今回はリノベ費用も住宅ローンに組み込みます。
その際銀行が融資する施工業者も審査します。
なので業者さんの信用力が審査通過に影響するということです。
過去にローン審査が通った実績がある業者だと安心感があります。リフォーム瑕疵保険に加入しているかどうか
リノベーション費用が高額になる場合は、特にリフォーム瑕疵保険の加入をチェックしています。万が一のトラブルに備えて適切な保証があるかどうかは業者選びの重要な判断基準です。https://kashihoken.or.jp/individuals/kizon/search.php
↑リフォーム瑕疵保険に登録している業者かはここから確認できます!補助金申請を継続して行っているかどうか
古民家リノベでは、地域の補助金を上手に活用することが費用を抑えるポイントです。
それに加えて補助金の申請経験が豊富で継続して行っている業者さんは行政のトピックスに敏感で日々アップデートされていると思います。
(これって大変なことです。)
そんな業者さんは私が信頼できると感じる一つの指標になっています。
以上が個人的に重視しているポイントです。
もちろん
・施工実績
・自分と合う合わない
・レスポンスの速さ
も大切なのですが、これらは不確かなものです。
担当者が変われば良いと思っていた点が成り立たなくなる場合もあります。
念の為補足すると施工実績は確かに大事。
しかし実績がたくさんあるからいいとは限りません。
数よりもどんなものをどんな意図で作っているか、が大事です。
可能であれば保管している過去の現場ファイルを見せていただくといいと思います。
これを見ると図面の保管状況や打ち合わせ履歴が確認できるので住まいがつくりこまれた過程が分かります。
また、その業者さんの得意分野を知るには良いと思います。
施工した現場を見られる機会があればさらに良いです。
私は自邸リノベで次の業者さんを探すときは、
その工務店さんが施工したマンションリノベーションのオープンハウスに行きました。
直接施工のこだわりなども聞けるので有意義でした。
現在進めている業者選びのステップ
山口の古民家リノベーションでは、現地の建築士に助言もいただきながら
候補となる工務店さんと顔合わせをしこれまでの工事実績や過去の資料(図面や工程表など)を見せてもらいながら進めています。
インスペクション(住宅診断)も行い、その結果をもとに工事の範囲や内容を精査している段階です。
また、古民家リノベーション特有の課題として、現場での予期せぬ状況変化や工事中に出てくる問題にも柔軟に対応できる業者であるかどうかも会話の中で見極める必要があります。
慎重な判断が成功の鍵
業者選びは、リノベーションを成功させるための最も重要なステップの一つです。
地方という条件、そして古民家という特殊な物件のリノベーションにおいて選択肢が限られているからといって妥協はできません!
そして、業者選びの失敗経験を活かし
しっかりと情報を収集し提案内容や実績を確認しながら慎重に進めていきたいと思っています。
とはいえ出来るだけ早く不動産の購入に駒を進めたいところ。
今回直接話ができて施工店さんの考えや過去の資料、実績も見せていただき納得したので進めている最中です。
引き続き、山口古民家リノベ記録をお届けしていきますのでお楽しみに!