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【SFA vol.2】私たちが “人”の多様性に向き合う理由

こんにちは。スープストックトーキョーです。前回に引き続き「“Soup for all” day」シリーズ、vol.2です。
今日は、「“Soup for all” day」の開催するきっかけとなった、私たちの“人”の多様性への取り組みについてお伝えできればと思います。

前回のおさらい

“Soup for all” day」とは、4月24日(土)・25日(日)に開催する、好きなスープを好きなだけお選びいただき、自分だけの「誰にも似てない」スープ・組み合わせをお楽しみいただける特別な日です。「誰にも似てない」ありのままの自分を大事に思えるようにと、想いを込めて準備を進めてきました。

“人”のfor allって何だろう?

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私たちは、「Soup for all!」という価値観のもと、一人ひとりが心も身体も満たされるブランドであるために、“食” と“人”2つの切り口から多様性を尊重するために取り組みをしてきました。
「食」という生活の楽しみの中にある小さくて大きな壁をひとつずつとりのぞき、お客さまご自身はもちろんのこと、皆さまの大切な方にも食事を楽しめる機会を増やしたいという思いから、ハラールやベジタリアン・グルテンフリー対応メニューなどの開発も進めてきました。

そんな中で感じたのは、“食”の多様性を考えるということは、すなわち“人”の多様性を考えることでもあるということ。
「Soup for all!」という価値観を“人”の切り口で考えたときに、何ができるだろう?と考えていました。

こんな疑問を持ったのは、当時、人材開発部で採用や育成などを担当していた一人の社員でした。オープニングスタッフからアルバイトパートナーとして入社して、社員となり、人一倍スープストックトーキョーの「人の魅力」を見つめ続けてきました。

魅力的な人たちがたくさんいる、スープストックトーキョーだからこそ、もっとその人たちが輝けるような場所にしたい。これまでも、どこか“当たり前”のように社内には多様性を重んじる文化があったけれど、その“当たり前”を再度見つめ直し、さらに磨いていきたい。

私たちは、一人ひとりが生き生きと働けるブランドであるために、 “人”の多様性といった切り口でも、「Soup for all!」を実現しようと、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。
その中でも2019年度から、力を入れて取り組んでいたのが、LGBTQなどのセクシャルマイノリティ(以下LGBTQ)の理解促進でした。

私たちのAlly活動

2019年から少しずつ、でも確実に進めてきた私たちのAlly活動。採用活動における配慮や匿名で相談できる専門相談窓口の設置、人事・福利厚生制度の改定や書類表記の見直しなどに取り組んできました。

2020年度は初めて「東京レインボープライド2020」に参加。パレードへの参加や出店し、スープの販売をすることは叶いませんでしたが、『#おうちでプライド』と題し、SNS上でのオンラインパレードに参加しました。

そして同年11月、性自認に基づく差別を受けず、それらを尊重していく方針で様々な取り組みを行い、2020年度は日本初の職場におけるLGBTQへの取組みの評価指標「PRIDE指標」にて最高ランクの「ゴールド」を初めて受賞しました。

また、社内でも「Ally meetup」を実施。自らLGBTQ理解促進に貢献したいと手を挙げたメンバーを中心に企画をし、自分にできる一歩をまずは踏み出せるように、LGBTQについて知り、交流できる場になっています。

東京レインボープライド2021に参加します。

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(※TRP2021公式サイトより)

少しずつ、でも確実に、一人ひとりが生き生ききと働けるブランドであるために、進んできた私たち。昨年に引き続き、「東京レインボープライド2021」に参加をすることを決めました。今年のテーマは「声をあげる。世界を変える。」
スープストックトーキョーというブランドとして、この期間中に何が出来るのか、プロジェクトチームで話し合いを重ねました。

私たちが「声をあげたいこと」って何だろう?

プロジェクトメンバーが過去に経験し感じてきたこと、そしてこれまで社内でのLGBTQの取組みを通して考えてきたこと、それぞれの想いをたくさんの時間をつかって共有してきました。

「“人”の多様性」とは何なのか
「自分らしさ」とは何なのか
「一人ひとりが輝ける」とは何なのか
「マジョリティーとマイノリティー」とは何なのか
「個性を尊重する」とは何なのか

話をしていく中で、さまざまな問いが生まれました。なかなかその問いの答えを見つけることは難しく、そして自分たちがブランドを通して世の中に何を伝えたいのか、なかなか答えを出すことが出来ませんでした。

そうした中で行きついた現時点での答えはこれでした。

「誰にも似てない」を応援できるブランドでありたい。

年齢や国籍、宗教、性的指向・性自認、そして、ものの見方や感じ方、趣味趣向など、「私」を表すにはどれ一つとっても不十分です。自分との近さをはかるために便利ではありますが、時にそれが思い込みや偏見につながり、無意識的に誰かを傷つけてしまう可能性だってあります。

プロジェクトチームの中には、「私」を表すものに対して、ネガティブな気持ちを経験したメンバーがいました。その一方で「私」を表すものを、誰かに認められたり、理解されたりすることで、自分に自信を持つことが出来たメンバーもいました。

取り扱いが難しい内容ですが、どうか、後者であってほしい。

どんなに小さく思えることでも、「誰にも似てない」一人ひとりの違いが、自分に自信をあたえてくれるものであり、また他の誰かを受け入れる心を持てるものとして広がれば、よりよい社会につながっていくのではないかと思っています。

私たちは「“Soup for all” day」の2日間、こんな想いをたくさんの方に届けたいと思っています。

一人ひとりの「誰にも似てない」自分らしさが溢れる社会になるように。
私たちは、私たちの声をあげていきます。

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