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いろいろなシダが生育する八丈島南部の森「ヘゴの森」を散策(2022.11.18)

八丈島到着の午後、八丈小富士から町を抜けて島の南部へ。南部は三原山の山域で、古い火山のため、植物相が八丈小富士とは異なる。今回はガイドブックにも掲載されていて、島の達人Sさんのおすすめでもある、「ヘゴの森」のガイドツアーに参加することになった。
ガイドはSさんの知人で、八丈砥石工房のTさん。

工房で待ち合わせ。制作中の砥石を見せていただく
工房から八丈島が望める

ヘゴの森は八丈の伝統工芸の絹織物「黄八丈」を染めるための材料を確保するために保護された森だそうで、場所は非公開となっている。なので、入り口に看板もなく、勝手に入ることはできない。

アオノクマタケランの実
ヘゴ

ヘゴは歩き始めて少しすると沢沿いの湿ったところに生えていました。
初めて出会うシダの大木です。八丈島はヘゴの北限となっており、国指定天然記念物に指定されているそうです。

水辺にいたアカハライモリ
シダの仲間のヒトツバが幹に生えている。八丈島では北側の屋根などに多く、「御蔵向き」という別名があるそう
シダの仲間のリュウビンタイ
ヘゴの森
高台から見下ろすヘゴの森
ヘゴの幹は、かつて葉が出ていた根元の部分が木質化したもの
ヘゴの上には若芽が出ている
幹が全く異なるヒカゲヘゴの木
さらに山を登っていきます

ヘゴの森は沢沿いに道があり、そこに北限のヘゴが密生しているところもあります。さらに上っていくとヒカゲヘゴも出てきて、尾根筋に出てくると、ヘゴはなくなります。長いコースではありませんが、見学しながら2時間ほどをかけて歩きます。

日が差してきたヒカゲヘゴの森
夕日のおかげで雰囲気が変わります

尾根筋に出るころに夕日が差してきて、森を照らしてくれたおかげで、雰囲気が一気に変わりました。ここからは尾根道を歩いて、ヘゴとは違うシダを見ながら入口に戻っていきます。

正月の鏡餅に使われるウラジロ
木の幹に付くマメヅタもシダの一種
ベニシダの群生
オオタニワタリ
ナチシダは55つに分かれて葉を伸ばします

ヘゴの森ウォークの後、ガーデン倉という民宿の庭にあるマルハチも見学。マルハチは小笠原諸島に自生する木性シダです。幹の漢字が全く違うことが分かりました。

逆さ「八」が特徴

足元から頭の上まで、シダの森を堪能して、今日の予定プログラムはすべて終了。今夜の宿へと向かいました。

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