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ユダヤ教の聖地、エルサレムの嘆きの壁

この夏のイスラエル旅行でのエルサレム散策から、岩のドーム、聖墳墓教会と書いてきましたが、最後の聖地はユダヤ教の嘆きの壁です。
イスラエルはユダヤ人の国なので、もちろんここは一番の聖地と言っても過言ではありません。そういう意味では最も宗教心が高まる場所であり、最ももめ事が起きやすい場所でもあります。
それでなのか、この嘆きの壁に近づくには、細かい通路を含めたくさんの道がありますが、すべて検問があり、荷物のチェックを行わなくてはなりません。本物の銃を持ったイスラエル軍がチェックしますが、なんとなくゆる~い感じもします。徴兵制なので、あんまりプロっぽくないからかもしれません。
それでもこの壁を巡っては大小いろいろな事件が起きていますから、警戒は必要です。
3000年前にソロモンが神殿を築き、それを引き継ぐ第2神殿ではイエス・キリストの時代まで建っていて、紀元70年にローマ帝国軍が破壊することになるのですが、その第2神殿の西壁がこの嘆きの壁です。英語では「Western Wall」。わかりやすいです。ユダヤ人はこの壁の上にある神殿の丘に、新たな神殿を立てることが悲願だそうですが、イスラムの聖地となっているモスクと岩のドームが立っているという、なんとも歴史の混線ぶりを象徴する場所とも言えます。パレスチナ問題も、結局このあたりも原因の一つということなので、世界中の人たちにとっても「嘆き」の壁です・・・。

朝の嘆きの壁。上のドームは岩のドーム
壁の下の数段は、本当の第2神殿時代のもので、さらに下まで続いている
みんなが手をついて祈るので、下のほうが黒ずんでいる
壁は建物内にも続いていて、アーチはウィルソンアーチという神殿時代の橋の跡
男性エリアが壁に向かって左側、この写真の手前側(写っていない)が女性エリア
夕方の嘆きの壁は、朝よりもっと多くの人が集まっている
入口に観光客用の簡易キッパ(小さな帽子)があり、それをかぶって入ることができる
日本だと神社の手前で帽子を脱ぐが、ここでは帽子は神への恭順を表すとのこと
なかなか壁には近づけない
夜になるとどんどん増えてくる
壁の上のほうは、後の時代に積まれたもの
夜の嘆きの壁。神殿の丘に続く橋の下あたりが女性エリア

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