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イスラエルで「もっとも古い」世界遺産、ナハル・メアロット

いくつもの宗教の草創期や、人々の争いの歴史の中にあるイスラエルではありますが、異色の世界遺産が、北部のカルメル山の一角にありました。ナハル・メアロットは、『人類の進化を示すカルメル山の遺跡群:ナハル・メアロット(ワディ・エル=ムガーラ)の洞窟群』という、50万年前からの人類の進化を知ることができる貴重な遺跡です。
カルメル山の地中海川の斜面に、洞窟群があり、そこに非常に古い人類が居住し、その化石などが発見されています。

少しわかりにくい入り口から駐車場に車を停め、まずはビジターセンターに向かう
断崖の中に洞窟が点在する。そこを遊歩道が巡る
周囲はバナナの畑
タブーン洞窟。50万年前ヵら4万年前までの人類の生活の痕跡が残る
ジャマル洞窟。浅い洞窟で、石器などが発見されている
ジャマル洞窟
エル・ワド洞窟は最も深く、奥まで続いている。埋葬された人骨などが発見されている
中ではプロジェクションマッピングで人類の歴史が描かれる
洞窟からの眺めは原始人が見ていたものと同じかも

歴史の古いイスラエルにあって、圧倒的に時代の古い遺跡・・・。とはいえ、あまり訪れる人は多くないようで、ほとんど観光客に逢うことはありませんでした。
アフリカで発生した人類が、世界に広がる道筋こそイスラエルやヨルダン川沿いということになるので、様々な宗教が生まれた必然もそういうところにあるのかもしれませんね。

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