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ステイホーム需要と自営業の取組み

ここ数年の経済・社会状況により、在宅需要(ステイホーム)に対応した製品・サービスが増えていると思いますが、私の本業(防音設計・音楽室)においても、数年前に比べて変化しているのは、今まで投稿してきた通りです。

クライアントである音楽関係者(音楽教室・プロの音楽家など)は、新築や中古物件リフォームにおいて、自分や仲間の音楽練習室を併設する相談が増えています。

また、賃貸を含めて、DIYで音響・防音対策を行える製品の問合せが取引先において、昨年より増加傾向にあると聞きました。私の相談では木造防音室や自分の工作室を、DIY及び知人職人の施工と組合せて行う相談が増えています。

音楽・防音室に限らずゲーム制作や家具の加工室など、近所や家族への影響が出ることを考慮した防音対策の相談もあります。

想定されるステイホーム需要

テレワークの際に夜遅くの電話を考慮した仕事部屋、RPG制作・サーバー管理、大きな音が出るソフト開発、工作室などを自営業者として運営する「住まい兼用型の新築・リフォーム」が、今後増えていくと予想しています。

また、従来型のホームシアター・オーディオなどの趣味室、楽器の練習室は新築住宅においても増えるでしょう。要するに自分の家で「安心して楽しめる空間」を構築する需要です。

もちろん、ピアノなど音楽教室を自宅とは別の場所で借りる経費を節約するため、自宅内部に音楽防音室を造る計画の相談は、緊急事態の前から増加しています。事業収入が減れば経費を節約するのは当然の流れだと思います。

防音相談とテレワーク(リモートワーク)

昨年から仕事場での防音相談の予約がキャンセルになり、ほとんど「ウェブサイト・メール・電話」によるテレワークに変更になりました。

東京方面の案件としては、このような事態は必ずしも追い風にはなりませんが、趣味などの防音室の相談は個人ユーザーですので、大半がテレワーク対応を希望されています。

私は自宅の仕事場でテレワークを行うようになってから諸経費は減りました。その分、ユーザーへの還元として「相談料や防音設計業務」の見積り金額を下げています。

自営業のテレワークの利点は、ショールームを構えている専門業者に比べて相談料や防音設計費用を安く出来ることです。しかも、自営業ですから、代表者自ら速やかに判断できます。専門的知識だけでなく、多くの現場体験などの実績・実例の情報が、自分の頭の中にストックされています。

木造なら専門的な防音工事だけでなく、DIYや日用大工レベルの職人施工を併用して金額を抑えることが可能です。マンションでも壁や床ならDIYで対策できることがたくさんあります。

建築士・施主への支援業務

施主に限らず、自営業の建築士もテレワークによる「防音設計・コンサルティング業務」を希望されています。

ここ数年、自営業の建築士からの直接契約が増える傾向にあり、お互い自営業ですから、価値観を共有しやすくなります。

また、施主または建築士からの防音材注文にも対応しています。合わせて音楽室など全体的な施工要領をサポートしていますので、特に建築士からは高評価をいただいています。

*関連情報:建築士への木造防音支援業務

今年は、新築を中心とした支援業務に力を入れていく予定です。

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