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卒業って、もっとこう

感傷的なもんだと思ってました。

休止期間があったり別業種に就いたりしたりした時期があっても
長年にわたってずっと関わっていた、というか
もはや固執してた、に近い 接客販売の仕事と
お別れするという事を決めたのは
ホントここ1ヶ月の間の出来事で。

急転直下の展開だったから気持ちが追いつかない、
というわけでもない気がする。
突然襲ってきた足腰の不調は
「身体の衰えによる」「日常的な負荷とのアンバランス」という
最後通告に似た医者の見立てにより
怪我や病気といった類いの異常ではなく、
火を見るより明らかな『ただの限界』の到来のサインとのことだった。


この稼業の花形にあたる業界を経験しておきたかった、という理由で
40代突入と同時に今の職種に職を得て
全く馴染みのなかった「売り込むスタイル」の
コンサルティングセールスという仕事の経験を積ませてもらいある意味、気が済んだのかもしれない。

だいぶ遅咲きだったし
私のキャラクターありきの営業スタイルは
万人受けするものではなかったし
何かを極めたと言い切れる程の成果を上げているかは自分では判断がつきかねる
けど
正直、この商売の『底』は見えてしまった。

そして従事期間としては短く
数ヶ月でドロップしたものの
急ピッチでいろんな知識を叩き込まれて
毎回知らない人たちから拒絶の眼差しを向けられながら研修をする為に
国内をあちこち旅して回った前職のコンサルのセンセイ稼業と

向いてそうなのに、と散々いろんな人に言われながらも
自分には出来ない、と思っていた
「それを欲しいとも思っていない人に勧めて買わせる」ことをまさにやる今のシゴトで

いつの間にか苦手分野を克服していた事に気付いた
そのタイミングでの故障でしたね

そしてその直後に昔の仕事の先輩からのヘッドハントの打診
最初はほんとに『いつかそのうちね、ってイメージだけの』
ただの近況どうよ、と訊かれるだけの面会で

その数日後に今の職場からの事業解体に拠る解雇予告。

これは
無理やりにでも
長く走ってきたレールを下りるのに相応しい、
転機でした


いままで通って来た全てバラバラの事象が
今のワタシ、にどんどん集結してきているような「においがする」。
それを「体感」できるように
またもう少し、歩き続けないといけないみたいです

お前はいつも出力120%でフルスロットルなんだよ。
やっと焼き付いたか。笑

と今度の雇い主に言われました

これからは60%くらいのアクセル開度で走れ
それでもハタ目には80%なんだから

って。


なんだかお膳立てが全て整っていたかのように
スルーーっとスムーズにコトが運んでいるからかもしれません
その動きがシームレスすぎるからでしょうか、

業種自体を引退するのに
それに際しての淋しさ哀しさみたいのが無いんです

前職でやりそびれた、やりきれなかった事と
今の仕事で望んでも関われなかった領域を
ミックスアップして
次のステージに昇華させようと思っているからなのか
前途晴れやか、とも違うけど

はじめて自分の細々とした経験たちが
撚り合わさって太い綱のようになったのを目の前に置いて
ポンポン、と叩いてるイメージ。
近所の神社のしめ縄ではなくて
出雲大社の神楽殿で見上げた、アレのイメージです、もう

だからなんでしょうね
全然しんみりしてないのは。

長く生きてきて
長く拘って関わってきて
良かったなと やっと思えてるんでしょう

ボケ〜っと休んでいられるのは
実質、2週間くらいのもので
もう次のシゴトの下準備に入ります


ワタシの人生、ユラユラとどこまで燃えるんでしょうか
ずいぶん長いロウソクだなと思います

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