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【 WEBデザイン 】それはデザインナーの表現の場ではない FirE♯ 718

WEBデザイナーは芸術家ではなく、WEBサイトはデザイナーの表現の場ではありません。

それは現実ですから、WEBデザイナーを目指すというじ人は「好きなデザイン」をすることがWEBデザイナーの仕事ではないことを覚えておきましょう。

◼️ 目的の達成

WEBサイトやLPの制作、リニューアルには理由があり、目的があります。

その目的が「WEBサイトのデザインを変えたい」というものであったとしても、そのもう一歩奥へ踏み込んで行く必要があります。

なぜデザインを変えたいのか?

デザイン変えることでターゲットととなるユーザーのアクセスを増やしたいのか?
会社のイメージをアップさせて求人の応募を増やしたいのか?
などの目的が見えてきます。

そうなると「デザインを変える」は手段となります。
そしてクライアントの目的の達成手段が本当に「デザインを変える」ことなのか?
ということにもなってきます。

手段としてリスティング広告の方が良い場合もあれば、
WEBではなくチラシなどの紙の方が良いこともあります。


◼️ デザインをする

デザインという言葉は、どうしても「見た目」のオシャレさ、スタイリッシュさを「デザイン」するというイメージが強いです。

しかし、それは一部であると考えた方が良いです。

デザインは先に述べた「目的の達成」のために行います。

スタイリッシュなオシャレなデザインは作っていても楽しいし、ワクワクしますよね。

しかし、その結果として視認性の低いボタンになってしまったり、やたらと動くサイトになってしまっては、「目的の達成」をするためのデザインとは言えません。

デザインをするとは、目的に向かって、情報を取捨選択してどう伝えるのかを構成するということになります。


◼️ WEBデザインスキルとは

ここまで書いたことからデザインスキルとは、IllustratorやPhotoshopを使いこなすスキルとは別であると言えます。

それらのスキルは一定の訓練で習得できます。

しかし、WEBデザインスキルはクライアントの要望、好み、目的などの要素がクライアント毎に違うため「これが正解」という一定の答えがないことをスキルとして身につけていく必要があります。

それがどう言うことかといえば、「実務経験」こそ全てという答えになります。

求人の条件に「実務経験」が入っているのはこのためであることに、会社に入ってみて納得しました。


◼️ 好きなデザイン

WEBデザインの勉強の時点では、自分の作りたいイメージのデザインを作ることがいいと思います。

その作業は非常に楽しく、時間を忘れて没頭できます。

こんな楽しいことを仕事にできたら最高だと思いますね。

しかし、ひとつだけ「仕事」にする前に覚悟しておくべきことがあります。

必ずしも「好きなデザイン」はできないと言うことです。

先にも書いたように、そのデザインがクライアントの「目的の達成」にための手段になっているのかがポイントです。

また、デザインはどうしても「好み」が出てきます。

クライアントの業種や年代に応じても、意見が変わってきます。

その意見は、現在のWEBデザイントレンドに沿ったものではないことが多いです。

そこを説明して納得いただける部分もありますが、クライアント側の意見の方が優先されるのは仕方のないことです。

WEBデザインは芸術ではありませんから、
デザイナーの表現の場ではないことを覚えておくことが大切だと思います。

【まとめ】

WEBデザインの現実について書きましたが。

私はデザインよりもコーディングをメインに勉強してきましたが、ポートフォリオを作る際にはデザインもやってきました。

その時は自分が好きなデザインにして、コーディングをして作っていましたが、現場ではそうではありません。

これを知った上で学習に取り組むことで、仕事を始めてからも成長が続けられると思います!

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