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【同 調 圧 力】 日本の生産性が上がらない理由  投資家のFIREへの旅路 第259回

日本の労働生産性は世界を見ても、37位となっていて、非常に生産性が低いと言われています。

なぜ、そうなるのか?
労働生産性とは何なのかを見ていくと答えがありました!


【労働生産性】

1人当たり労働生産性の、計算は
「労働の成果」を「労働の量」で割ったものになります。

一つの商品を作るのに、どれだけの労働量がかかったのかということですね。
もっと、簡単にいえば、1時間でどれだけの商品ができたかとも言えます。

つまり、
短時間で成果が出れば、生産性が良いということ!
長時間で成果が出ても、生産性が悪いということ!
こうなります。

これが、日本は”悪い”ということです。

この労働生産性を上げるためには、短時間で同じ成果を生み出す必要があります。
そこで、働き方改革ってやつができましたが、
どこまで効果を発揮したのかは不明です。
実感はできませんし、一部の大手企業のみが実行したという感じでしょうか。

結局、日本の長時間労働は、法律で縛ろうと解決できない
日本独自の風土、「文化」とも言えるものが原因にあるのです!!


【集団主義】

日本は集団主義的傾向にあると言われています。
この根拠はないですし、実際にそうではないという意見もります。

これは、個々が属している「集団」がどのようなものかによって意見が変わるからです。

比較的、若い人で構成される集団であれば、集団主義的ではないでしょう。

年齢層が高い集団、または、集団のリーダーの年齢が高いと集団主義的思考は強くなります。

この集団主義が強い傾向にあるのが、昔ながらの中小企業です。
なぜ、昔ながらの中小企業は「昔ながら」を抜け出せないか??

【構成人員の入替】

「昔ながら」の中小企業という集団は、長時間労働になることが多いです。
それは、まず、新卒の採用をしないこと、また、採用をしてもすぐに辞めてしまうことが要因です。

「昔ながら」の風土を持つ会社は、結局のところ、
若い人員が入っても続かず、40代〜50代の社員ばかりになってしまいます。

その結果、集団主義的傾向が薄れぬまま、これが正義として社風になります。

自分の仕事が残っていても、別の仕事を手伝うことが強要されます。
しかも、それは、十分な人手が確保できていたとしても、
その場にいることが必要なのです。
その場を抜けて、自分の仕事をしていれば、たちまち非難されるわけです。

チームワークという言葉が非常に好きなのが、
昭和のおじさんたちですから、みんなで何かをすることに満足感を得ますし、個人での仕事を嫌います。
この空気や、無駄な時間に耐えきれず、若い世代は集団から去っていき、また、「昔ながら」の集団が同年代で成熟していくのです。


【チームワーク】

チームワークは大きな仕事を達成するためには、必要です。
しかし、昭和のチームワークとは、「みんなでやろう」というだけのことです。
本当に必要な人数なのか、全員でやる必要があるのか?
疑問に思うことが多々あります。

チームワークとは、結局のところ、
個々が個々の役割を責任を持って行うことが必要で、
その個々の結果が、同じ目的に向いているから、最終的に大きな成果となるわけです。

つまり、
昭和のチームワークとは、馴れ合いです。
みんなでやることで、責任の所在を不明確にします。
「頑張った」という印象を残し、成果が出なくとも、
「まぁ頑張ったんだから」というための、保険です。

こんな物のために、長い時間を費やし、
生産性を下げるのです。

「あいつは手伝わなかった」
と、影で言われるのが嫌だから、
ただそれだけの理由で、その場にいるのです。


【集団主義的教育】

日本の教育も、集団主義を助長しています。
それは、実感してきた皆さんならわかるはずです。

他と同じことをできることが求められました。
他人と違うことは、良くないことと植え付けられていますよね?
私もそうでした。
他人と違うことが恥ずかしいと感じる子供でしたし、それは、意識的に崩していくことでしか、崩せませんでした。

日本の教育は、戦後、日本を立て直しいく時期に作られてきました。
とにかく物がない時代。
その後の高度経済成長期には、「作れば売れる」時代でした。
そんな時代において、必要な人材は、機械のように、一定の仕事を一定の時間行える人材です。
そのために、学校教育は構成されていますから、
集団主義的な考え方が強くなって当然なんです。


【日本経済の弱体化】

高度経済成長期を終えた日本は、その後のバブル崩壊から、緩やかに世界的な企業が減少していきました。

時価総額ランキングでは、
なんと、平成元年には、上位50社のうち30社以上が日本企業だったんです!

それが、この30年で、トップ50圏内にいるのは、トヨタ一社となっています。

このような状況にありながら、
私たち日本人は、危機感を感じていません。

いつまでも、日本は、世界に誇れる国だと信じています。

もちろん、経済という面が国の良さの全てではありません。

しかし、私たちが知っておかないといけないことは、
日本は、もう経済大国ではないということです!!

それでも、なお、そうであった時代の考え方、やり方を引きずっているわけですから、
この先も、どんどん落ちていくことでしょう!!


【絶滅する生物】

環境に合わせて、変化する生物は生き延びます。

はたして、日本企業はいかがでしょうか?

変革が起こせなければ、
必ず環境に対応できず、衰退するのです。

これを、わかっていないわけではないです。
昭和のおじさんもみんなわかっているのです!

わかっちゃいるけど、もう変われないのが、おじさんですねん。

私にも、年上の部下がいます、55歳の部下です。
何をどう指導しようが、変えることは不可能です。
これまでの、人生の方が長いわけですから、数年の指導で、概念を崩せるわけがありません。


【残りの人生の時間】

昔ながらのおじさんにならないために、必要なことは、食わず嫌いせず、
口に入れてみる。

これしかない!

そして、
古い集団から抜け出して、生産性の良い人生を歩みましょう!

生産性の良い人生とは、
時間を大切にする人生です。

この1秒は、この1秒後に過去となります。

ものすごく貴重な1秒です。

お金で買い戻せない1秒です。

これを忘れて、私たちは、日々を過ごしてしまっています。

もう一度自分の人生の命の時間を見直しましょう。

あと何十万時間の人生です!!




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