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【 ドル円140円がトリガー 】 日米金融政策差が大きすぎ FIREへの旅路 ♯444

円安が止まりません。
ブルームバーグの記事です。

ルービニ・マクロ・アソシエーツのヌリエル・ルービニ最高経営責任者(CEO)は、
「円相場がさらに10%下落して1ドル=140円を超える円安となれば、日本銀行の政策変更を引き起こすのに十分だろう」
と、発言したとのこと。

ヌリエル・ルービニ氏

は、米国発の世界金融危機を予言した経済学者です。

ルービニ氏の発言は日本の政策に対する警鐘とも言えます。

日銀の金融緩和の維持というハト派政策と、
米国の積極的な利上げというタカ派政策について、
その政策の差が開くことで、
より円が売られドルが買われる流れは加速します。

政策の差は、状況の違いにも原因があります。

そもそも、日本の物価は世界的に見て低水準

を維持してきました。
ここにきて、やっと上がり始めたとも言えるのです。

米国の場合は、着実に物価は上がっており、
コロナを受けてさらに上昇が止まらないという状況です。

そのため、米国においては、この高インフレを退治することに必死になっていて、タカ派姿勢となっています。
米経済のリセッションも厭わないような空気を感じます。

これに引き換え、日本は、金融緩和を継続し、指値オペを実行し、
長期金利の上昇を抑えています。


指値オペ

は、「金利の上昇を抑える」わけですから、
金利が低く維持される円に対して価値が下がるのは当然と言えます。

そして、日銀が、指値オペをしているだけならまだマシですが、
米国が真逆の「利上げ」をおこなっており、さらにこれを加速させているわけです。

当然、金利を上げているドルの価値は上がります。

つまり、
日米の政策の差が大きすぎるのです。


日本の政策と米国の政策の差

が、金利の差となり、
円のドルの価値の差となります。

日本の政策は、緩和を維持しつつも、緩やかに引き締めるような"姿勢"
必要と思います。

大胆なものでなくても良いですが、
世界に対して、日本の今後の動き、姿勢をタカ派寄りにシフトすることで、
円安に歯止めがかかるでしょう。

それは、歯止めであり、円高へ移行することはできません。

しかし、ここまで、円安が加速してしまうと、
物価上昇の要因の円安が加わり、さらなる経済の悪化を招く可能性が出てきます。

大切なのは、バランスです。

今のように、どちらかに傾きすぎている状態だけでも、改善すべきと思いますね。



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