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【 ”継続” と "繰返し" の違い 】 「継続は力なり」の真意とは? FirE♯603

「継続は力なり」
この言葉は、間違いではありません。
しかし、「継続」をしていると思っていることが、実は、「繰返し」になっていないでしょうか?

その場合、継続しているのに、結果が出ないということに陥ります。

または、継続しているから、いつかは結果が出るのだと”繰返し”を続けることになります。


【 継続と繰返し 】
改善があるかないかの違い

継続と、繰返しの意味を見てみましょう。

継続:
前から行われていた事が引き続き行われること。
前の状態・活動をうけついで続けること。

繰返し:
同じことを何度も行う。 同じことを何度も言う。

このように、言葉の定義は似ています。

継続は、”前から行われてきたことを引き続き行う” こと。
繰返しは、”同じことを何度も行う” 
こと。

どちらも、物事を連続して行うことになるのですが、その物事の内容が異なります。

継続の場合の、物事は、”前から行われてきたことの続き” です。
繰返しの場合の、物事は、"同じこと" です。

つまり、継続とは、達成に向かって継続的に活動することであり、"繰返し" が意味する、”同じこと”を続けて行うことではないということになります。

継続の場合は、活動内容は、日々進化、改善改良するために、やっている
行動自体は変わっていくと言っていいでしょう。

しかし、目指す目的地は、一点にあります。

繰返すこととの決定的な違いは、今日の活動が、昨日の活動よりも、改善されたかどうかです。変化したかどうかです。

ただ続ければ良いのではなく、改善改良された上でやり続けられるかがポイントになります。



【 継続 】
その言葉には"改善"が含まれる

「同じミスを繰返す」
「同じミスを継続する」 

継続するとは、改善改良しながら続けるという意味だと書きました。

これは、ミスが起きた時を例にとると明らかです。

「同じミスを繰返す」という表現はよく出てきます。

しかし、

「同じミスを継続する」という表現はしません。

「同じミスを継続する」という人がいたら、それは意図的に悪意を持って行動しているでしょう。

つまり、継続するということには、意図・意思があり
「同じミスを継続する」という表現が適切でないことから、継続には、”改善” という意味合いが含まれるのです。

 

【 継続は力なり 】
日々の改善の積み重ねが大きな成果となるの意

継続は力なりという言葉、「続ける」という行為が「力」になるように受け取ってしまいますし、また、それも嘘ではない。

しかし、そのように受け取ると、「繰返し」を「継続」として実行してしまう可能性もあります。

ここは、少し解釈を変えてみましょう。

「継続」という言葉には、「改善」が含まれるので、
私の解釈は「改善の継続は力なり」です。

その改善が、微小なものであっても良いのです。

直進する光を発するレーザーガンを前に向けて、遠くの壁に光を当てます。
手元を数センチ右に振ると、壁に当たった光も右にずれます。

この手元数センチの変化が、遠くの壁においては、より大きな位置の変化をもたらします。

手元の微小な変化が、もたらす未来への影響は大きいのです。

このように考えると、
日々の改善の積み重ねが大きな成果となる」ということが納得できます。


【 改善かどうかの判断 】
それは結果がを見るほかない

継続という言葉には、改善が含まれるのですが、
果たして、その施策が「改善」なのか「改悪」なのかはどう判断するのでしょう?

それは、結果を見る他ありません。

残酷な話ですが、勝てば官軍、負ければ賊軍なのです。

しかしながら、改悪であったという結果が出ても、同じことの繰返しをしているよりはプラスになっています。

負ければ賊軍ですが、再度戦い、勝てば官軍です。

改善なのか改悪なのか、結果が示すところしか判断基準はありませんが、
少なくとも「変化」をさせて勝負することが大切だと思います。

負けた後、変化をつけて勝負して、
また負けても、それは進歩です。

負けた後も、変化をつけずに、同じやり方で勝負して、
また負けたら、それは停滞です。

負けた後、もうダメだと、次の勝負に出ないこと。
これだけが、それは後退です。

だから、負けが続いても、いいんだと。
歩みを止めてはいけないのだと。
そういった意味で、「継続は力」である
ということも言えます。


【 〆 】

継続は力なりという言葉について考えました。

ただ続ければいいのではなく、「繰返し」になっていないかを注意しましょう。

そして、歩みを止めてはいけません。


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