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【富山・金沢PR】 ラン活ソリューション mont-bell「わんパック」

最近、「ラン活」という言葉を知りました。
「ランドセル活動」の略語で、子どもの小学校入学に伴うランドセル購入のための一連の活動のことを指します。入学の1年以上前から活動を開始し、平均購入額は5万5千円を超えるそうです。

まっ先に思い出したのが、アウトドア用品の国内メーカー「mont-bell」が2022年に販売開始した通学用バックパックの「わんパック」。登山用バックパックのノウハウを存分に活かし、一般的なランドセルより15〜30%も軽量で防水性も高く、子どもの使いやすさを考えた斬新な工夫が施されています。また、これだけの性能・機能を持ちながら、価格は14,850円に抑えられており、これがきっかけで市場がさらに活性化されたという画期的な商品です。

このわんパックが、実は富山と深く関係しています。

立山黒部アルペンルートの富山側の入口・立山町には、モンベルが運営する大型店舗があります。その関係で、立山町からモンベルに「機能的で軽く、経済的にも負担にならないものを町から子どもたちにプレゼントしたい」と相談があり、町の正式な手続きを経てモンベルが1年がかりで開発。やがて町がバックパックをお披露目するや大反響となり、一般販売に至りました。

いいこと尽くめのお話のように思いますが、実施に際しては、町にいろいろな意見が寄せられたようです。例えば、「2025年度までは無償配布が決定しているが、その後は?」「町はバックパック利用を強制していないが、子どもたちに差別意識が生まれないようバックパックに統一しては?」等など。こうした多角的な意見にも一つ一つ真摯に対応しながら、実施にこぎつけた立山町関係者の皆さん、本当にご苦労さまでした。また、企業が地域貢献のために始めたプロジェクトが共感を呼び、結果的にヒット商品につながった今回の事例は、商品開発のひとつの理想像だと思いました。


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