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山奥で生まれたわたしに海が教えてくれたこと

海なし県の山奥で育った私にとって
海はいつも「ごきげん」な場所だった。

父と喧嘩するたびに、
「海に行きたい!綺麗な海が見えるところに引っ越したい!」
と母が叫んでいた幼少期。
海にいくとリラックスしていてのびのび楽しそうに笑う母をみて、

海の力はすごい、早く海にあいたいと毎日思っていた。

大人になっても、答えのない悩みを解決してくれるのはいつも海だった

大学時代、このままでいいのかな
と悩んだ時に向かったのはいつも平塚の海の近くに住む友達のところだった。

大学卒業後、初めての職場で、どうしようもない無力感を忘れさせてくれ、
心を満たしてくれたのは
フロリダのシエスタキーの白浜だった。

2年前、自分の人生を人任せにしない、と教えてくれたのは
初めて一人でサーフとリップに出かけた伊豆の白浜だった。

そして今年の5月、
心から湧き出てくる、夢や願望に、
そしてありのままの自分に素直になろう、
流れに身を任せよう、と教えてくれたのは
スリランカのアルガンベイでの22日間だった。

アルガンベイ、エレファントロックから見る朝日

遠回りしたけれど、いつだって私が憧れていたのは

ボード一つ片手に海に入っていくサーファーや、
魚達と気持ちよさそうに遊ぶダイバー、
星を地図に旅をした太平洋の島国の人々だった。


そしてもう一つ
人生初の海沿いでの暮らしが教えてくれたことは
多分海は、私の故郷だってこと。

周りを海に囲まれた島国に生まれたことも
どんなにストレートアイロンをしようともクルクルと意思を伝えてくる
波打つような髪の毛も
どんなに心がざわざわしていても水の中に入ると落ち着くことも
サーフィンができることが嬉しくて朝4時半に目が覚めてしまうことも
私の体が全身で海を求めていたからなんだろう。

これからの私の人生の旅船はまだどこへいくのかわからない。

でも1つだけ、もうわかっていることは
海がいつも、強く私を導いてくれるってこと。

ありがとう、海。
これからもよろしくね。


アルガンベイ、ココナッツポイントにて。波に押される感覚がたまらない!


何よりも美しい海の向こうからの朝日

Momo

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