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【夢喫茶*Dream Cafe*(5)現実と夢のシンクロ 〜予知夢の不思議〜】

この夢喫茶シリーズでは、「夜みる夢のメッセージには自己成長や人生に役立つためのメッセージが含まれている」という考えをもとに、夢のひもとく際のヒントなどについてお伝えしてきました。
 
さて、ロンドンで定期的に開催している夢の会、ドリーム・カフェの参加者の方から、よくこんな質問を受けることがあります;
 
「予知夢の場合は自己成長云々とは関係ないのでは?」
 
そこで今日はその予知夢について、私の体験や考えも交えながら、少し書いてみようと思います。
 

予知夢の仕組み

 
予知夢とは、あとから現実に起きる出来事と同じ、またはそれを暗示するような内容の夢のことです。例えば、泥棒が出てくる夢を見た少し後に、実際に泥棒に入られた、という場合など、「あっ、あれは予知夢だったのか!」などと思ったりします。

ドリーム・カフェのメンバーの中でも、「夢と同じシーンを後から実際に体験した」と、実例付きで、偶然では片付けられないようなシンクロについて語ってくれた人がたくさんいました。私自身も予知夢のような夢を何回か見たことがあります。

それでは、夢の中で未来の情報をキャッチするということがなぜ起こるのでしょうか。

私たちは昼間起きている間、あまり多くの情報に圧倒されないよう、意識の幅をかなり狭めて生きています。眠っているときには、いわば枷(かせ)が外れて、この幅がぐんと広がり、普段よりもずっと多くの情報に開かれた状態になります。このとき時空間の枷も外れて開かれていくので、「未来」の情報もキャッチすることがあるのでは、と思っています。
 

予知夢には深い意味はない?


それでは、「予知夢は自分の内面とか自己成長に関する夢とは違うのでは?」ということについてはどうでしょうか。
 
まず、予知夢と思われる夢に、現実レベルで役立つヒントや警告が含まれていると思ったら、念のため自分ができる範囲で対応すると良いと思います。(上記の「泥棒に入られた」という夢だったら、一応普段以上に戸締まりをチェックする、など。)
 
一方で、「日常出会う体験の中にも、自己成長にとって大事な学びや象徴的な意味が隠されている」という考え方があります。私が専門にしてきたプロセス指向心理学でも、そのような考えに基づいて、夢だけでなく日常の体験も普段と違う視点から掘り下げて、取り組むことがあります。

つまり、夢も現実の出来事も、どちらも大切なメッセージを含んでいる、と考えていくのです。

体験することすべてをことさら深掘りする必要はないですが、現実と夢がシンクロするような時には、特に注意を払っておくとよいでしょう。そして、取り組んでみると、出来事も夢も大体似たような象徴的な意味があったことがわかったりします。

予知夢を一歩深めてみる


上記のような考え方に基づくと、「泥棒に入られた」という夢が現実の出来事となった時、次のように思考を進めていくことができます;

「『盗る・盗られる』というテーマを夢で見たり、現実でも極端な出来事として体験するのは、自分にとって何の学びがあるからなのだろう?」

すると、ある人は、「自分にとって本当に大切なものを、もっとしっかり守っていった方が良い」という学びがあることに気づくかもしれません。

また別の人は逆に、「色々と自分の中に溜め込みすぎて、外の世界と分かち合うことを忘れていたようだ」と思い至るかもしれません。

夢を見た段階で、こんなふうに掘り下げて取り組んでおくと、実際に泥棒に入られる、という極端な形の出来事を防げる可能性さえあります。   

まとめ

 
今回は、「予知夢を文字通りに受けとっているだけだと勿体無いかもしれない」ということについてお伝えしてみました。

「ひょっとして予知夢!?」と思うような夢を見たら、以下のような二重の視点で取り組んでみてください;

1)まず、現実レベルで対応できることがあればやっておく。
2)せっかくなので、「自分の自己成長にとって大事な夢でもあるかもしれない」という前提で象徴的な意味も探ってみる。

夢の一段深い意味を探っていく際には、夢のひもとき方についての過去の記事なども、よろしければご参考ください。
 
ここまでお読みくださりありがとうございました。





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