『天然色』に鳴りたくて。(こんな世の中だから踊り出せ)
『天然色』に鳴りたくて。
今ぼくは、いわゆる“大人”ということになっていて
心を亡くした日々を送ってしまうことが多々あります。そんな時ふと突然、夢中になって聴いていたミュージシャンを思い出しました。
今から11年12年くらいになるでしょうか。
敬愛する『大瀧詠一』さんが亡くなられてから。
(12月30日命日)
もちろん、縁もゆかりもない
ぼくはただの一方的な大ファンというだけです。
専門的な部分はここではお話しはしませんが
大瀧さんの“何に惹かれていたのか?”と考えを巡らせていると自分の中で惹かれていたのかその理由が浮かびあがりました。
これは個人的に感じていることなのですが…
大瀧さんの音楽には“自由”がありました。
大瀧さんの音楽には“夢中”がありました。
大瀧さんの音楽には“寛大さ”がありました。
ぼくが高校生になる直前のころ当時はテレビから流れたCMで大瀧さんの楽曲が流れ、一瞬で心を奪われたことを今でも忘れられません。
また、それが昔の楽曲であった事実も全身熱い何かが張っていくような驚きがありました。
学校に馴染めなく、この先の生きていく不安、自分はちゃんと大人になれるのか?
大瀧さんの音楽を浴びているひとときは
ぼくにとって嫌な“不安たち”から解放してくれる“自由”な時間だったのです。
大瀧さんの心と体から創り鳴らされる楽曲は
ぼくの当時のヒット曲にも過去の名曲にもない
“型のはまっていない自由さ”があり
“頑張って生きないと死ぬ”なんて思ってガチガチになりながら生きていた自分には救いの音楽だったのです。
後々、大瀧さんの録音秘話を見聞きすると
“こだわりにこだわった”大瀧さんのエピソードは“努力”ではなく“夢中”から出たエネルギーなのだと感じ
そんな楽曲たちに“こんなぼくも音楽をしても良い”“夢中に生きても良い”とこんな自分に“夢中という道筋”を与えてくれたのです。
真のポピュラーミュージックの醍醐味があると改めて感じました。
ぼくにとって大瀧さんの音楽は
“能力的な視点でのプロの音楽”ではなく
“生き方としての音楽”をぼくは大瀧詠一さんから
学んだ気がしています。
ぼくがぼくでいられるように、誰かに本当のぼくを殺されないように。これからも。
『天然色に鳴りたくて』
大瀧さんの音楽
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