音楽の元ネタ帳〜【スガシカオ編】
前回の元ネタ帳シリーズ?【山下達郎編】はこちら↓
僕がプレイリストを作る意味は作曲能力を上げたいから!?(飛ばしてもいい所!)
1番の理由はやっぱり〈楽しいから!ワキャキャw〉というのが一番何ですが、音楽を制作する上で〈コピーしましょう。〉〈ここを練習して〜ここを聴いて〜…〉〈こんな理論が…〉
それも大切ですがそこには【ワクワク・ドキドキ】がありません。やっぱり「必要だから」という理由だけでは【続かない】んですよねー
だからこそ…【自分なりの楽しい仕組みを創る】僕の場合は?
これをやった上で〈制作に取り掛かる〉〈コピーや練習〉へのエネルギーをぶつける訳です。
というより【自然にそこへ向かうはずです】
【自分がこんな音楽を作りたい!】という事が
【明確に音を創る、情報収集と整理】=【耳を鍛える】事に繋がりますし、やるなら楽しくやらなきゃですよね!
後、聞き込んでいないジャンルや楽曲も“自然に”聴き込む様になるので、更に自分の中に音楽の情報量が増えていい事だらけだと個人的に思っています。
だから、今この記事を書いているという事は制作が止まっている訳ですね!笑
(まぁいっか!)
noteで〈僕だけ楽しいかも知れない〉このプレイリストと内容をシェアします〜笑
〜スガシカオ元ネタ帳〜
1.ザ ローリングストーンズ/Miss you(78)
イギリスで結成された50年以上もキャリアがあるロック草創期から今も活躍している超有名ロックバンド。
ビートルズが真面目でストーンズの方が“悪い”なんてイメージがあるが、彼らの方がロックンロールやR&Bに対して誠実なサウンドだと、個人的見解!w
ちなみにこの曲は当時のディスコブーム全盛期であり、パンクブーム真っ只中で影響受け生まれた名曲だ。
ここで本題だが、スガシカオさんが元ネタにしている楽曲はアルバム『sweet』「グッドバイ」元ネタ部分は『ベース部分』だ。
ベースのリフがほぼそのままなので是非、プレイリストで聴き比べて欲しい。
2.Sugar Minott/Good Thing Going(84)
二曲目はレゲエ!シュガーマノイットの84年の楽曲。僕はレゲエには少し疎いのだが、世界的にもヒットした名曲でレゲエファンなら知っている名曲だそうだ。
いわゆるレゲエのスタイルのひとつ「ラバーズロック」スタイルでその名の通り“甘い雰囲気”なので、特にスイートソウル好きはもちろん、音楽好きにもアピールできる甘美でポップな楽曲だ。
スガシカオさんが元ネタにした楽曲はアルバム『シュガーレス』(タイトルと名前かぶってるw)から「マーメイド」
一聴で分かると思うがイントロがそのままなので、スガさんの楽曲を聴き倒してきた僕はあのイントロを聴くとマーメイドをつい口ずさんでしまう。是非、聴き比べてみて欲しい。
3.スライ&ザ ファミリーストーン/Family Affair(71)In Time(73)
10代から家族で音楽活動を開始し1952年にはレコードデビュー。
その頃から「ストーン」と名乗っており後の「スライ&ザ ファミリーストーン」のバンドとなるが、アメリカ、サンフランシスコでラジオDJを経験し67年にバンドを結成。
男女国籍異種混合6人バンドで初期はブラスなどが入った大所帯でのファンクサウンドであったが、後半はミニマムなファンクに。
ウッドストック出演後は彼らのジャンルレスでサイケデリックなサウンドは黒人のみならず、ロック中心の白人層にもアピールすることになる。
後半のリズムボックスを先鋭的に取り入れた【ミニマムなファンクサウンド】はHIPHOP勢のリスペクトはもちろん「ディアンジェロ」らの“ネオソウル”や90年以降、影響受けたミュージシャンは未だに絶えない。
スガシカオも自身のインタビュー等で最も影響を受けたミュージシャンだと語っている。
1st『Clover』収録されているシングル「黄金の月」。この曲でスガシカオの名が世に広まるきっかけになった楽器。
この曲ではリズムボックスを使ったモコモコしたローファイなサウンドやワウギターの唸りは正にスライ!
リズムパターンは「family affair」イントロ部分の雰囲気は「In Time」のリズムボックスそっくりだ。続けて聴いてみて欲しい。
4.ザ ジミー キャスター バンチ/E-Man Groovin(76)
60年代後半から80年代まで活躍した、ジミーキャスター率いる〈どファンクバンド!〉笑
度々だが珍品扱いされる本作だが、アルバム内容は素晴らしいファンクアルバム!
ちなみにレアグルーヴ、HIPHOPのネタ使いで人気なアルバムタイトル曲「it's just begun」(72)など名盤もたくさん!
スガシカオがネタとして使っているのは2ndアルバム『ストーリー』から、こちらもタイトル曲「ストーリー」のイントロ部分だ。
元ネタの方は訳16秒あたりから始まる〈ロックなキレのあるイントロ〉はそのままスガシカオの楽曲で使われているので、これも聴き比べて欲しい。
5.スライ&ザ ファミリーストーン/remember who you are(79)
先程も登場した現在は音楽史には欠かせない人物バンド。
70年代後半にリリースのスライにしては爽やかな楽曲。70年代前半にリリースされた『暴動』や『Time』の混沌とした作風とは一変した作品。
【混沌】という意味ではスガシカオもやはり歌詞からサウンドまで影響受けていると分かる。
スガシカオの楽曲ではまた2ndアルバム『ストーリー』から「愛について」。
カバーも多い楽曲でスガシカオのインディーズ時代に「菅止戈男」名義でリリースされた今は入手困難な『0101』にも収録されていた名バラード。
ワウギターはもちろん、イントロ部分のコード感やサウンドの雰囲気はかなり影響を受けているはずだ。スガシカオの7枚目『パレード』収録の「斜陽」も似た雰囲気だ。
6.カーティスメイフィールド/when seasons change(75)
60年代から活躍、1999年に亡くなるが今尚、新しいミュージャンに影響を与えて続けてるソウルを語る上で欠かせない1人。
「インプレッションズ」のリードボーカルとして活躍後、ソロへ。
彼のソロ作品で数ある名盤の中でもアメリカ音楽史でも欠かせない超名盤!
スガシカオが影響受けているのは主にシングルのカップリング曲を集めた編集アルバム『Sugarless2』から「黒いシミ」。
この曲もイントロ部分からかなりそっくりでスガシカオ本人もこの曲の制作時にカーティスを聴き込んでおり「カーティスななりたい!」と本人談。
元ネタの方は訳17秒当たりから、ワウのギターリフがほぼそのままなので是非!
番外編【スガシカオな耳で聴く名曲たち】
1.seal/human beginning(98)
イギリス出身のシンガーソングライター「シール」のアルバムタイトル曲の「ヒューマンビギニング」。
デビュー前は当時のクラブミュージックのバックシンガーなどで活躍、その圧倒的な歌唱力が認められてデビュー。
サウンド面ではR&B/Soulというよりクラブよりで、ロックな部分があるシールの音楽思考が垣間見れる楽曲。それでも、“イギリスならでは”の冷たくも込み上げる熱さはやはりソウルミュージックだ。
「ヒューマンビギニング」の構成はどこか初期のスガシカオの曲に似ていて、Aメロなどはマイナーkeyでサビになるとポップで爽やかで壮大なメロディの広がり方は影響受けていてもおかしくないと個人的見解
スティーヴミラーバンドのカバー曲「Fly like an eagle」(76)は原曲もファンキーなのだが、シールのカバーはよりワウギターがファンキーでスガシカオ好きなら是非、聴いてみて欲しい2曲だ。
2.ラビシフレ/I got the…/the Vulture(73)
こちらもイギリスのシンガーソングライター。
日本ではあまり有名ではないが、90年代以降再評価で浮上、エミネムのネタ使いなどで有名。
特にこのアルバムは名盤でファンキーでポップで…全てが揃った名作だ。今だから聴いて欲しいアルバム。
2曲ともスガシカオに似たグルーヴの効いた楽曲だが、特に「the vulture」はイントロドラムから惹かれるがスガシカオのシングル「秘密」にも似てどちらもドラムのグルーヴが最高!
ストリングスの入れ方もスガシカオの「19才」にかなり似ていてついよだれが!笑
3.レニークラヴィッツ/super soul fighter(98)
アメリカ出身のギターロックヒーロー!と個人的に思っていて大好きなのだが、
「ロックンロール イズ デッド」「アーユーゴナ ゴーマイウェイ」など歪んだロックサウンドにファンキーなグルーヴ、ロックなのにジャンルレスな感覚は今聴いても新鮮。
スガシカオもかなり影響受けたであろうギターリフ。本人もインタビューで「ギターをソロで弾く時はレニークラヴィッツのようなリフしか弾けない」と語っていた。
この曲は後半のスガシカオの作品に似たサウンドで「POP MUSIC」や「party people」に近いか。
4.プリンス/3rd Eye(98)
またこの人も音楽史で欠かせないファンク王子!プリンスには珍しいアコースティックギターのみのアルバム『the true』から。
プリンスの弾くアコギがファンキーでブルージーなのだが、スガシカオも殿下の大ファンでスガシカオの『Hitori sugar』というアコギ一本で1人で弾き語りライブがあるのだが、
スガシカオの弾き語りは音源でも聴けるのだが
ライブに行った事のある方なら分かると思うが
プリンスそっくりだ。
ちなみにスガシカオの大ファン日本のプリンス「岡村靖幸」もプリンスの影響があるが、岡村靖幸のアコギの弾き語りもプリンスにそっくりなのでYouTubeで興味が有れば探してみて欲しい。そっくり。
【おまけ】ボビーウーマック/Mr.D.J don'tstop music(79)
サムクックに認められ、60年代から活躍するスガシカオもファンのソウルマン!これに関しては音楽的な事ではなくジャケットがそっくりという理由!笑
(この曲を選んだのは僕が好きな曲だから!笑)
こっちもスガシカオ側の確信犯なので載せておく!
ボビーウーマック/rodes of life(アルバム)
スガシカオ/After(シングル)
最後に
今回改めてスガシカオの元ネタを調べていくとスガシカオは【ヒップホップ的な感覚】と【ミクスチャー感覚】があるとわかりました。
スガシカオが影響受けたプリンスもレニークラヴィッツもジャンルにボーダーがないですが、岡村靖幸もサウンド面だけではなく、その【音楽的感覚と取り入れる】というのはやはり大切なのだと学びましたし、
先程は言った【ヒップホップ的なミクスチャー感覚】は90年代からの〈必要事項〉であり【過去の作品を古典化する】するどう言う事。
過去の作品を切り取りながら、くっつけて自分の表現として昇華していく。
これは音楽をやるのに今後大切な事なのかも知れません。
※[写真引用:アップルミュージック、スガシカオオフシャルサイトから引用]
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