Let's 反転学習#22 究極の学習方法その2

【1】問題の作り方

 問題の作り方ですが、形式面から言っておくと、基本的には

A要約
B知識を問う設問
C考えさせる設問

の3種類です。 
 また、聞き方ですが、これも形だけ言っておくと、学習のためにみなさんが作る問題なら、
A「〜とありますが、どういうことですか?」という説明を求める設問
B「〜とありますが、なぜですか?」という理由を求める設問
の2種類で十分です。
 以上を踏まえて、
①要約する(100字以内が望ましい)
②そして、問題になりそうなところに線を引いて、設問文を創ります。また、空欄補充の問いにふさわしいところを実際に空欄にします。
 が、肝心なのは、どこに線を引いて、どこを空欄にするか?です。
 つまり、一番大事なことは、問題にする価値があるところを見極める、その本文で大切なところを要所要所で見極める、ということです。

【2】模範解答の作り方

 また、模範解答は全て記述にします。その際、問いに対するポイントがぼやけないよう、どんなに長くても100字を超えないように作ります。
 かつ、必ず正解の根拠となる部分(ワード、フレーズ、一文、段落、その設問によっていろいろです)を本文から抜き出して書き写します。これが命。
 問題と模範解答を作成していると、途中でたくさんわからなくなります。それらを残らずメモしてください。この瞬間が一番実力がつく瞬間です。そして後は同じです。つまり、それらの点こそ「授業で確認する」事項になります。
 授業で確認して、わかったら書き写しておいた例に印をつけます。「スミ」でも「OK」でもなんでもいいです。
 授業で先生が触れなかった場合、確認してもわからなかった時は、先生に質問します。てか、作った問題と模範解答を見せましょう。そして評価してもらいます。

 毎回の授業範囲について、問題作りをやっていくと、当たり前だけどある段階から偏差値は急激に上がります。「学習者」であるみなさんが目指すべき最終到達点は、「教授者(先生)になる」ことなんです。自分の中に「先生」を育てていくことが「理解する」こと、「学習する」ことです。
 ここまでが自宅でみなさんがやるべき「予習」です。
 「予習が学習のメイン。授業は予習したことを確認する時間」
 これを「反転学習」と呼びます。

 Let's 反転学習!
 

 やってみましょう。偏差値上がるから。日駒を滑り止めラインにできるようになるから。

 で、みなさん、教科担当の先生に、みなさん自身の学習に合わせた授業をしていただくようにリクエストしましょう。例えば、これから先の毎時間の範囲とか、先に知っておかないと、この学習方法は成立しません。 授業は教員がつくるものではない。みなさんがつくるもの。みなさんが主役。でしたっけ? 次の「《5》ナゾをはっきりさせる」はもう繰り返しになるのでカットします。

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